『錬金262話 サラとトラムは農作物を運びたい』
「ありがとうサラ。助かるなキミが運ぶなら。モフルンだけだと大変だ」
「そうでしょう。重いですからね」
「サラだけじゃないすよ村長。オイラも忘れないでください。フェンリル族のトラムを」
「トラムもか。てかいつから居たのだ?」
トラムも自分からやりたいと言ってきたのは嬉しいですが、全く気配ないから、居るのがわかりませんでした。
「それじゃサラとトラムと私で行きます。ご主人様はお留守番してて大丈夫です」
「行けるか、わかるかな?」
シャドウ街に行くのは行けても、商人に農作物を売るのはまた別の仕事になるので、そこまで任せていいのかと思う。
「今後も街に農作物を売るのでしょ、それなら毎回ご主人様が行くよりも、フェンリル族が運び、売ってきたら早いですし、それくらいは出来ますよ。お任せ」
「うん、俺は任せてもいいけど」
「村長、オイラもやりたい。商人に会えばいいのですよね。そして販売すればいい。簡単です」
「サラも行って来ます。街に行くのは生まれて初めてですので、楽しそう」
楽しそうか、サラは今まではフェンリル族の中にいて、街での暮らしはないみたいだから、興味深いらしい。
興味深いなら、俺も助かるのは、無理矢理に行かせるのは嫌だしな。
「フェンリル族はほとんど辺境の地で生きてきましたので、街に行くことはありません。人々の生活てのも見てみたいです」
「うん、それならモフルンとトラムとサラのフェンリル族の3人に農作物を売るのを任せるよ。わからないなら、戻って来ればいい。それと売ったらお金に入るので、その資金で酒を購入してきて欲しい。わかるかな?」
たぶん酒は飲んだのだし、わかると思うけどな。
「酒ですね、私も飲みたいところでした。切れてしたから。でもガーター師匠にはあまり飲ませないように」
「そこは俺も同じ意見です」
「あははははは、オイラも!」
「ていうか、みんなフェンリル族は酒癖悪いよ。ガーター師匠だけじゃない」
「言えてる。俺の農村を破壊する行為は禁止する」
以前に悪酔いしたフェンリル族の人に家を破壊された記憶は忘れないですよ。
まあそれはいいとして、コメとコムギが売れたら、いい金にはなるだろうから、俺の楽しみもある。
やっぱり自分で作った農地で、収穫もした農作物が売れたら楽しいものだ。
実際に収穫までして販売もしてみると農家の楽しみも少しはわかった気もした。
普通の農家の苦労は俺はわかっているかと言われたら、ミスリル農具でチートな農作業だから文句を言われるかもだが。
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