『錬金250話 ガーターは訓練場が欲しい』
広い方がいいという、なんとも単純な答えだった。
具体的にはどうかな。
「一つの農地くらいでいいかな」
「そうだな、それならば周囲にも気にせずに思いっきり運動できていい。それと周囲を覆ってもらえると安全だな」
周囲をおおうか、そうだな、何か飛んできたりすると危ないてのもあるので、周りを覆うのも考えておこう。
現在は荒地ですが、地面はどうしますか、芝生とか石がいいとか、土がいいとかあれば変えるのもできそうです。
普通は道場とかは天井があって床は木製の板だろう。
ここに体育館を作るのは難しいかもで、そうなると土でもいいのか。
「周囲を覆うのはやってみましょう。そしたら地面は土がいいですか?」
「うん、土でいい。それと平原みたいに雑草も欲しいな。なぜならより実践に近い状態が一番訓練に合ってるからだ」
なるほど魔物とかと戦う実践に近い方となると、土や平原が多いわけだ。
土は問題ないし、雑草はここはないのは、領地は荒地で雑草すら生えない酷い土地ゆえに、遠くまで雑草を取りに行くようだ。
師匠になったことのない俺にはない発想で参考になる。
「雑草は領地の荒地には生えてないので、ガーターにお願いして取って来てもらいたいです」
「雑草を取るのは任せろ、俺が用意する」
「それではお願いします、俺は訓練闘技場の建設に入る」
そういってガーターには雑草取りに行ってもらい、俺はこの場で訓練闘技場の建設に取り組むとして、先ずは地面を荒地から通常の土にしよう。
そこで道具がいるなと思い、倉庫にも行って、必要な道具とかを全部建設地に運んでから作業に。
持ってきたのはミスリル農具だ。
これは荒地を農地にしたときに大活躍した道具で、一回掘ると周囲は全部柔らかな土に変化させてしまう驚異の農具だ。
さっそくミスリル農具で予定地の荒地に使った。
ドスン!
一回振り下ろすと、土は見る間に変化した。
カサカサで荒れていた土地は、グラウンド場みたいに土に変換された。
よし、さすがミスリル農具だ。
普通に農具で荒地を改良したら、どれだけ時間がかかるかと思うと、超時間短縮を達成した。
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