『錬金248話 精霊の女王視点 精霊の女王は婚約を認めない』
『精霊の女王視点』
私は精霊の女王として、絶対に言っておく!
まずはフランツの農村に行くのが先決だとして、護衛を連れて農村に来たのだ。
理由は娘のリアだ。
農村に送ったサザンからは定期的に情報を得ていて、サザンからの状態で、なんとあろうことか、あってはならないし、許せないのが、魔族が農村の住人になったと聞いた。
魔王が!!!!!!
絶対に無理だろう!
我らは過去にも魔族とは因縁の関係であるし、嫌いな種族だ。
魔族は我らの女子を欲しがる。
女子を奪いとり、嫁にすると、魔力の量は一気に増大し、他種族を圧倒することができるスキルがある。
そのため、精霊は魔族とは距離を置いて暮らそうとなって、決して居場所がわからない地に移り住んだのだ。
それが魔族が、それも魔王もいると聞いたら、村長に文句を言うしかないわけで、村長に言うとなんと娘のリアは村長と婚約済みと言った。
婚約ですと!!!!!
私の知らぬ間に魔王が住むは、村長と婚約するはで、女王であり母親としても心配になるのは当たり前です。
展開がおかしいです!!!
あまりにもリアがおかしい!!!!
それに魔王が住む農村て変でしょう!!
さらに魔王はリアをまだあきらめないと言い出して、いつかは嫁にと言うから、村長の目の前で大乱闘してしまった。
魔将娘とかいう魔族もいたが、中々の強い奴らであり魔王もさすがと言える魔力を持っていた。
本物の魔王だな。
まあ、突然大乱闘にはなったが、その後は料理をご馳走になり、魔王とも握手をしたのは女王としても良かった。
過去にあった魔族との不仲な関係を少し解消できたと感じた。
それにしても不思議な村長だ。
永遠に荒地と言われた領地に移り住んできたのは、ちょっと前のこと。
まだ最近だろうに、領地を開拓して、我が娘を住人にするし、フェンリル族を住人にしてしまい、さらに魔族と魔王も住人にしたのは、これがなんなのかわからない。
錬金術士の力がそうさせているのか、またはフランツの人物の魅力なのか。
なんとも不思議な魅力を持っているのは間違いないと考える。
人族って卑しいし、金に汚いし、女が好きだし、好きではなかったが、フランツ村長と出会い、人族の印象が変わった。
不思議な男だな、全く。
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