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『錬金244話 女王も一緒にご飯』


 女王と魔王が話し合った部屋の片づけは後にして、料理の準備へと向かって、リアと魔将娘は手伝いとした。

 今回の騒動の関係者ですから、そこは手伝ってもらいますよとし、前回好評だった焼きそばだったから、今回も焼きそばでいいだろう。

 前回と同じようにして料理をした。

 味付けは塩コショウだ。

 

「焼きそばですな村長、実においしそうだ。持って行きますよ」


「セルラか、頼むよ」


 魔将娘は出来上がった料理を積極的にみんなの待つ部屋に運んでくれたので助かる。

 部屋ではスイとモフルンもおり、ガーターも待っているところで、料理は運ばれた。

 女王の前に焼きそばを運ぶのは、先ほど争ったばかりのセルラだ。


「どうぞ女王、これは村長が作った焼きそばですの。とても美味しいと評判の良い料理です」


「ありがとう、セルラ。焼きそばてのは初めて食べるわ」


 俺も着席してみんないっせいに食べる。

 焼きそばは好評で、笑顔で食べる姿は、俺には一番うれしく、特に女王は不安そうであるが一口たべると、


「うん、これは美味しいな。珍しい料理だ、フランツ村長は、料理の天才だ」


 さっきは苛立っていた女王も今はとても穏やかであり、ホッとした。

 

「そうだろう女王。村長は料理の天才なんだよ。信じられないくらい美味しい料理を作る。王都で店も持ったら流行るぜ」


「うん、流行るな、やってみたらどうだい?」


 魔王と女王が俺の料理を褒めてくれ、ありがたいですが、なぜ美味しいかというと、原因はミスリルの料理道具だ。

 ミスリルナイフで切ると食材は一発で切れるし、味も絶品に変化するし、ミスリルフライパンで麺を炒めると、これまた絶品な焼きになるのだ。

 それにメニューは誰でも作れるものばかりですね。

 つまり俺は天才ではなくて、凄いのは錬金術士の方なんだ。

 錬金術士の力があっての俺への絶賛でして、錬金術士の力がなければ、俺は平凡な男ですよ。

 

「そうですよ、村長、王都に出店しましょう。天才料理人フランツのお店です。スイはやって欲しい」


「今のところ俺はやる気はないかな。王都に行くのが嫌だし、もう都会には行かない、住むこともないよ。ここみたいに田舎でいい」


「こういうところが村長の魅力的なところなのよ。お母さん、わかる?」


 リアが女王に聞いたので、俺は女王と目が合う。


「娘と婚約したのは、認めましょう。料理の腕も凄いし、村長としても魅力的な農村を作るのでしょう。リアはまだ若いですから、もう少し考えてあげてはしいですわね」

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