『錬金242話 精霊の女王さん、リアの婚約を知る』
「聞いてませんよ!!」
「ああ、女王、そこは俺もいつかは言おうとしてまして、なかなか言う機会がなくて」
「フランツ村長、女王としてはっきり言っておきます、娘のリアと婚約したのは初耳ですし、認めない!!」
あああ、女王が怒りだしたぞ。
やっぱりこうなると思って言えなかったんだよな。
「俺だって認めないぜ村長。リアが村長を好きなのは聞いていたが婚約はまだ認めない。なぜなら俺は農村で強くなるまでは頑張るつもりだが、その後にまだリアと結婚するチャンスは残っているはずだ!」
すると女王に続けて魔王までも怒り出す始末に。
いやいや、魔王までダメとかなると複雑になるよ。
リアは俺を好きと言ってたし、魔王があきらめないとなると、大変だな。
「リア、あなたはどうなの?」
「私はフランツと結婚する。魔王は今のところない、ごめんなさいね」
あっさりと断られる魔王。
おいおい、そんな言い方しなくてもいいのではと俺は思ってしまうのは、魔王には魔王のプライドがあるだろうし。
「ううううう、リアは俺と結婚する気はないか。だが俺が強くなれば気が変わるのも女子だ。女子は強い男に気が変わるものと、いつの時代でもある。俺は強くなるさ!」
魔王はのうてんきなのか、リアに言われてもあきらめないと宣言するし、そしたら女王は顔が引きつってますが。
「魔王とドリアード族は結婚させるわにはいかぬ。歴史的にも我らは魔族に利用された過去があるのです。それでひっそりと暮らすようになった。魔族から避難していたのです。魔王との婚約はダメだしフランツだって人族だし勝手には決めさせない!!」
ドン!!!
テーブルをたたく女王。
俺が作ったテーブルが少し割れてます!
軽~く叩いて割るて、バカ力です女王は。
「おお、女王、話し合いて言ったよな、魔族が悪いというのは俺は納得せんぞ!」
ドン!
テーブルを叩かれて刺激された魔王がお返しとばかりに叩いて、テーブルは完全に破壊される。
ああああ、テーブルが!
テーブルだって俺が作ったのだぞ。
もっと丁寧に扱って欲しいものですが、すでに女王と魔王が刺激しあってます。
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