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『錬金240話 魔将娘セルラ、女王に敵意』


「あらあああ、ずいぶんと気性の激しい女の子ですこと。女王の私に敵意ですか」


「やめろ、セルラ。手を出すな」


「ですが、魔王様。大変に危険な人物です魔族にとっては」


「いいよ、俺は心配ない、女王と話したい」


 魔王が落ち着けと言うと、一瞬危なかったが、セルラはグッと自分を抑えていて、さすが魔王ていう貫禄を見させてもらったのはいいが、魔王を怖がっているのは俺だけか。

 仕方ないだろう、俺は普通の人なのだし、俺以外が異常なのだ。


「はい、出すぎました、お許しを」


「それで女王さん、俺を村長の家にまで呼んだのは、俺がリアを無理やりに結婚すると思ったなら、まあ母親ならばそう思うのもむりはないし、精霊ドリアード族は魔族をきらっているとも聞くし、心配するのはわかる。だがリアと結婚する予定は今のところはないのだ」


「なぜそう言い切れる。言い切れる確証が私にはないが」


「確証はある、俺はリアを巡って村長とひと悶着あった。つまりは戦いになった。村長は俺の主張でリアを欲しいというのを断るとなり、戦闘に発展した。村長は強いのはわかった、俺も西の大陸の最強の魔王だ。戦いになればすぐに強いとわかった。そしたらそこへ別にフェンリル族のガーターが来て、俺はあっさりと負けてしまったのだ」


 先日のガーターが魔王を瞬殺的に倒したのは記憶に新しい。

 今思い出しても、すげえなあれは。

 とても魔物のもつレベルでなく、人災厄災級のレベルの凄みがあった。


「ガーターか、私も知っている。あの方は強いのは承知している。戦うのはよく考えてから戦うことだです。そうしないと命を落としますよ」


 女王もガーターとモフルンの母親の女王パタゴナは知っている。

 パタゴナは現在は農村の住人ではないが、彼女もまた超厄災級の魔力の持ち主であるのは確実である。

 とんでもないレベルの人が俺の周囲には増えたものだ。

 思わず笑ってしまうぞ。


「もう落としそうになった。俺はあの戦いでまだ成長できると言われた。そんなこと過去に誰にも言われなかった。そこで俺はガーターが住人なら俺も住人になり、もっと強くなろうと思って、村長に相談したら、村長は住人になるのは大歓迎してくれて、焼きそばという絶品料理まで作ってくれたのさ。だから心配ないと言える、リアに何かしたり、連れ去らったり、強引に婚約させたり、それらはいっさいしなと断言しよう。信じられないなら村長に聞いてみな」


 またとんでもないこと、言い出したな。

 俺が魔王が住むのを大歓迎したなんてないけどな。

 住人になるのは、仕方なく認めたのだよ。

 ガーターも認めてやれというし、なんか雰囲気が認めろとなったのだし、でも魔王が大歓迎て言ってしまった手前、もう違うとは言いにくいですから、大歓迎てことにします。

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