『錬金233話 勇者視点 勇者さん、王都の外に』
『勇者視点』
「グラティアス、騎士団がフランツのいる農村に行ったそうよ」
「らしいな、団長のルーリンが指揮をとったたかだろ。どうなるかな、あの農村には魔竜がいたし、フェンリル族までいた。もう化け物揃いだろ。ルーリンが行って、フランツに勝てるか、疑問だが」
俺がギルドマスターのタップに聞いたのは、団長ルーリンと軍師ゴラッソが出席した会議が行われて、会議ではルーリンが500人もの軍団を連れていき、フランツを連れてくると聞いたもの。
俺ら勇者パーティーが失敗したから、慌てて国も対応したのだろう。
「じゃあルーリンではかてないと?」
「ミーシャでも勝てないのが魔竜だ。ルーリンではもっと魔竜は荷が重いだろう」
「つまりは、私は国王からも信頼度が落ちたてことよ」
「ルーリンか、悔しい」
国王が最終的には決めるのだし、側近は軍師ゴラッソが助言するはずで、そこで俺らでなく騎士団を送ったのだから、勇者パーティーの信頼度は落ちたとなる。
実際に農村から撤退してきたので反論できないのが悔しいが、ルーリンにデカい顔をされるのはもっと嫌だ。
今いるのは王都の中を歩いていた。
その時に何やら騒ぎが起きた。
王都の人々が騒然となってきて、
「また、魔物が王都に来たか?」
「うん、たぶん、ベヒーモスかも、あれは強すぎでしょ」
「タップから依頼が来るわね、ていうか依頼が来る前に、直接行った方が早そうよ」
「騒いでいる方に行くか」
騒いでいる方に三人で向かうとして、いつもならばギルドマスターのタップから出動する依頼が来てからだが、ベヒーモスなら嫌だなと思いつつ向かった。
騒いでいる地点は王都の中心から離れていて、城壁の近くであり、門を出れば外である。
俺は気になって話しかけてみると、
「どうかしましたか、魔物が来ました?」
「いいえ、魔物ではないですが、見たこともない竜巻が王都に接近してるのです、見てください、あれを!」
竜巻が?
まさか竜巻がくるなんて、この辺では聞いたことないな。
まあ気にすることのほどどもないか。
仮に来たとしても、城壁が多少傷む程度だろうから、俺には関係ない。
「竜巻が来るらしい、俺らには関係ない話だ」
「グラティアスは興味なしね」
「ないよ、自然災害とか全く興味がない。何もおもしろくない」
「見るだけ見てみましょう」
「見るだけな」
フィーネルが見たいと言うので見ることにしたが、俺はどうでもよかった。
門から外に出てみて、竜巻を見てみた。
見物人がいたから、すぐにわかったが、俺はその竜巻を見て驚く。
なんだこの規模の竜巻は!
巨大!!
巨大すぎねえか!!
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