『錬金023話 農具を作る』
錬金した結果は実は俺にも不明な点が多くて、使用してみてわかる部分が大きいのだ。
ただ見た目は農具っぽい形にも作れたし、出来栄えは良いよな。
「農具なので、実際に使って見ないとまだ使える道具なのかはわからないな」
「でも農民っぽい道具です。魔竜の時も農民を見たことあります。その時の農具と同じですね」
「見た目は同じだな。よし、さっそくだから、俺が土地をミスリル農具で耕してみよう。どうなるか!」
「お願いします!!」
スイも期待していて、わくわくしているようで、俺も緊張していた。
「さぁ、ミスリル農具で、土を耕す!!」
錬金したミスリル農具を頭の上まで振り上げると、俺は荒れた土に一気に振り下ろした。
ガサッ!
ガサッ!
ガサッ!
数回荒れた土に向けて、振り下ろした。
土は枯れていて、乾燥しているため、乾いた音がした。
たださすがに伯爵が手放した土地だけはあり、恐ろしく干からびていた。
乾いているな!
これでは錬金したミスリル農具でも、耕せるのか不安だよな。
ちょっと厳しいかもね。
「けっこう乾いているな。大変かもな」
「そのようですね。でも頑張れば、そのうちいい土になると信じ………………ああああああああああっ、見てくださいフランツ様!! 土が!! 土が変化してますよ!!」
「なんだって!!」
俺は厳しいなと思い、ミスリル農具を見ていた時にスイが大きな声をした。
なんだよ、びっくりするけど、土がどうかしたのか?
変化??
「ほらっ、最初の土と今は全く違いますよ!! ミスリル農具で耕した後に、広大な土地がみんな変化してますの!!」
「本当だ!! これはどうしたのか? 俺のミスリル農具で耕した結果なのか!!」
スイが触ってみたところ、
「土は柔らかいです。とても柔らかくて、いい土になってます、私にはわかります。魔竜は山で暮らしていましたので、土が良いか悪いかは触れて見てわかりますよ!!」
本当にか!
それはいい結果だ!!
耕した時には感じなかったし、苦労しそうだなと思ったので、スイの反応は嬉しいです。
まさか俺の錬金したミスリル農具の影響としか考えられないな。
でも、これは良い結果だよな!
下にある★★★★★から評価してもらえると嬉しいです(^^;




