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『錬金221話 騎士団長ルーリンさん、腰を抜かす』


「許さないと言ったわね、撤回しなさい今すぐに!!」


「撤回する前に私の方がキレてますから!!!!」


 スイが遂にというか、魔力を放出してしまった。

 俺は止めようとはしたが、間に合わず、結局は膨大な魔力が農地を包むと、それまで優勢だった団長ルーリンは、


「な、な、な、な、なんですかこの魔力は!!!! 魔王の魔力とも違う種類の魔力。それもケタ違いの魔力だ。なんなのこの女の子は!!!」


「やばいですね、スイが怒ったら手がつけられない!!」


「私も知らないよ、もう知らない、悪いのは騎士団長ルーリンです!!!」


 モフルンとリアは関係ないとして、下がった。

 あ、俺も下がろう、ここは。

 あまりにも強力な魔力に耐え切れないから。

 それは団長ルーリンも感じていた。

 肌で感じるほどの、暴力的で強大な魔力を。

 俺と戦った魔王の魔力も恐ろしく邪悪な魔力ではあったが、絶対的に魔力量が違う。

 魔王の魔力量をはるかに超える魔力量だった。


「あ、まだ私の自己紹介してなかったね」


「誰ですか、あなたは?」


 スイに聞いている声は震えている。


「魔竜です」


「魔竜、魔竜、魔竜うううううううううううううううううううううううう」


 団長ルーリンは名前を聞いて絶叫する。

 しかしもう遅い。

 すでにスイは頭に血が上り、ぶちぎれている。

 止めようがない思うので、あとは団長さんにお任せします。

 俺は関係ないよね。

 

「はい、魔竜アイスドラゴンです」


「魔、魔、魔、魔、魔竜!!! やっぱりいたのか、情報では魔竜アイスドラゴンがいるとは聞いていたが、ドラゴンらしき姿はなかったので、嘘の情報と思っていた!!!」


 どうやら団長さんは魔竜アイスドラゴンがいるのは勇者パーティーからの報告でも聞いていたらしい。

 だったら、信じましょう、もっと人を信じましょうよ。

 信じていたなら、スイは怒らなくて済んだのだ。

 自業自得て奴ですかね。

 

「あら、すみませんでした。私はフランツ様に負けた、そうなると魔竜は人型になって従う習性があるの。もう形態変化はできませんの。でも強さはほとんど変わりませんので」


「えええええ、こんな女の子がまさか魔竜アイスドラゴンと思わないですって!!! わかった、魔竜、フランツをバカとか言ったのは取り消すわ。だから魔力を抑えてください」


 スイが魔竜アイスドラゴンと判明すると、慌てて俺へ言った言葉を取り消したものの、それでスイが収まるかどうかは微妙だな。

 たぶんだが、変わらないと思うね、残念ながら。


「いいえ、今さら取り消せないですから、フランツ様に言ったのは、もう取り消し不可能。暴竜の水風よ、この者に嵐を与えよ!!!」

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