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『錬金213話 魔王視点 魔王さん錬金術士に驚く』

『魔王視点』





「魔王様の剣を防御した。錬金術士が戦うなんて聞いたことない!」


「魔王様と互角とかありえません、なぜ戦えるの!」


 魔将娘はフランツに苦戦したことで動揺していて、予想を超える力に驚く。


「今度はミスリル剣で攻撃するよ」


 防御をしつつ、ミスリル剣で俺に向かってきた。

 動き自体は素人の動きでしたないし、剣術も平凡でしかない。

 だがその平凡なレベルを補うのがミスリル剣だ。

 信じがたい能力を秘めた剣だ。

 おそらくはフランツに戦いのセンスはない、あるのはミスリル剣に付与した錬金術か。

 

「ぬぬぬ! なんて強い剣だあああ!」


「ミスリル剣の攻撃力は最強でしょ」


 ミスリル剣での攻撃は強烈だった。

 決してフランツの速度や上手さはないのに、剣の衝撃だけが異常に強いのだ。

 こんな経験は俺も魔王として長く生きてきて初めてだった。

 伝説の聖剣とか、神話の魔剣とかもあるが、これ程の剣はないだろう。

 そうなると、本当にドリアード族、魔竜、フェンリル族を住人にさせているのかもだし、説得力がある。

 だが俺も西の大陸の魔王ストラマーベルだ。

 ここで引くのは負けを意味する。

 それからはフランツと間で、魔霊闇剣とミスリル剣での戦いになった。

 切る切られるの連続。

 俺もこれだけの戦いは久しぶりである。

 そもそも魔王に流血させる冒険者など皆無である。

 凄まじい剣での切りあい。

 どうやってもミスリル剣に防御をされてしまうのだ。

 まだ戦いにケリがつかないでいた時に、一人の男が来た。

 その男は俺とフランツの所にきて、


「なんだこの騒ぎは?」


「ガーター師匠、この人は魔王ですし、魔将娘だそうです。リアを連れ去ると言い出して」


「魔王だと?」


「はい、それでご主人様は守るために戦いになったのです」


 なんだこの男は、ガーター師匠とか呼ばれていたな。

 いきなり現れても邪魔だ。

 今は俺とフランツの激闘中であり、邪魔はよしてもらおう。


「魔王とか知らねえよ、それよりトラムとモフルン、リアも訓練するぞ。今日は特別にリアもだ、早く準備しろ」


「魔将娘パヒューナです。ガーターとかいう人さ。あなたこの状況わかってないでしょ。今は魔王様と錬金術士が戦ってますのよ。魔王様が勝てばリアは魔族のものです。黙って見てなさい」


 パヒューナがガーターに注意していた。

 戦いに水をさしたからだ。

 こいつも住人なのか。

 色々なのがいるなこの農村は。


「勝手にしろ、訓練は訓練だ。さあ、訓練だ。パヒューナに言っておくが、俺の訓練の邪魔はするな。邪魔するのは嫌いだ」


 パヒューナに言い返した。

 このガーターてのも戦闘タイプか、それとも農民なのかわからない。

 農民ならパヒューナに半殺しは確定的だが。

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