『錬金210話 魔王視点 魔将娘さん、戦闘モードに』
『魔王視点』
ダークサンライズとダークシャワーが同時に発せられた。
獣人は防御するのだろうが、まず無理だろう。
たぶん尻尾以前の問題だ。
尻尾に何か魔法を無効にする力でもあるなら別だが。
「モフルン!!」
「大丈夫です、ご主人様、私の尻尾で十分です。尻尾で防御しちゃいますし、跳ね返してやります!!」
バーーーーーン!
なんと尻尾で防御した!
あり得ない!
どんな尻尾しているのだ、もう防御とかのレベルじゃないだろ!
それに尻尾でダークシャワーとダークサンライズを跳ね返す!!
嘘だろ、どこにそんなカウンター攻撃がある!
この獣人の女の子は普通じゃない、そこらの農民ではない、戦いのプロだ。
戦闘タイプの獣人だ。
それもAランクの冒険者ですら凌駕するレベルだ。
「危ない、避けろ、ビビ、パヒューナ、セルラ!! カウンターしてくるぞ!」
「しまったです! まさか跳ね返すとは、何なの尻尾で跳ね返すてありですか!!」
「魔霊闇剣!!」
カウンター攻撃に対して俺は最大限のできる防御をするも、間に合うかだ。
剣術で応じる!
バーーーーーン!
「うううううう!」
さすがにダークサンライズとダークシャワーを両方が飛んで来るのを防御するのは困難だったが、受けとめた。
やばかったな。
マジでヤバイ、これを尻尾でカウンターとは、最もヤバイだろ!
「魔王様、大丈夫ですか?」
「魔王様!!」
「俺なら大丈夫だ」
剣術で受け止めてみて思ったのは獣人は、もしやフェンリル族なのかと?
騎士団長の話では、魔竜とフェンリル族もあったし、伝説的であるため俺も確認していないが、尻尾があるのもフェンリル族っぽいのだ。
それに今のカウンター攻撃も説明できる。
伝説のフェンリル族ならば納得できる攻撃と防御だ。
「もしや、キミはフェンリル族ではないか?」
「私のこと? そうだよ、フェンリル族のモフルン。さすがに魔王だ、フェンリルにも詳しい」
「伝説のフェンリル族!!」
「フェンリルって、あの伝説のフェンリルがいた、話で聞いたのは本当だった!」
「魔王様、フェンリル族でした!! 危険です、今のカウンター攻撃もフェンリル族ならではでした!」
「あら、私がいるのを聞いていたとはね、光栄ですわ」
精霊ドリアード族にフェンリル族がいるて、変だろ。
どちらも人族や魔族とも関わらずに生きると聞いたいたのに、なんで農村で一緒に暮らしているのだ、変だろう。
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