『錬金206話 魔王視点 トラム、魔王を偵察する』
『魔王視点』
トラムとか言うガキの態度は予想外だったのは、もっと驚いてしまい、助けてくださいとなるのを人質にする予定だった。
それがこいつはまるで驚いていないのはなぜかな。
「魔王様、トラムは私が少々痛い目にあわせてやります。そうしたら、錬金術士のところに案内させます」
「ビビに任せる。くれぐれも殺すな。あくまで利用するので、生かしておけ」
「はい」
西の魔将娘ビビが相手なら一瞬で恐怖で終わる。
来る前には騎士団の騎士団四聖騎士ですら、何もできずに終わった実力者だ。
俺が魔族の中から選んだ最高のエリートであるから、任せた。
「トラム君、錬金術士のフランツが村長なんだね、彼に監視するよう言われたのね。そしたらお姉さんにフランツを紹介して欲しいです」
「お姉さんには悪いけど不審者は紹介できないよ。魔王なら帰ってください」
「不審者! お姉さんを不審者とか呼ぶのは良くないわね。痛い目にあうわよ。お姉さんは怒ると怖いのよ」
「ダメだ。ダメだ、帰れ。魔王とか農村には入れられない」
「ぬぬぬぬぬぬぬぬ、わからねえガキだな。魔王様と私が言っても聞かねえのか。それなら、少々痛い目にあっちゃうわね」
ビビはトラムが聞かないため、魔力を放出し出す。
あまり強硬的にはいかずにいきたかったが、仕方ない。
ビビがトラムを少々痛い目にあわせたら、それでいい。
俺は見ている。
騎士団四聖騎士が恐怖した闇魔法である。
トラムの周りには強烈な魔力で覆われた。
「お姉さん、魔力あるね。かなりの魔力だ」
「かなりの? いやいや、怖くないの私の魔力を受けても?」
「怖くないことはない。けども、いつも師匠から訓練されているし、師匠の方が遥かに怖いからな」
師匠?
トラムの師匠がいるらしく、ビビをも上回る奴みたいだ。
そんな師匠がいるのか農村には。
事実、ビビの魔力にも耐えているので、騎士団四聖騎士よりは格上なのは明らかだ。
「師匠は知らないけど、少し殴るわよ!!」
ビビが一瞬でトラムに接近した。
トラムを腹を殴る。
「あれっ、速い!!」
「お姉さん、危ないな。急に殴るのは」
ビビの攻撃を一瞬で避けていた。
殴るのを見切っていた。
このガキはただ者ではない!
ビビにも匹敵するのが監視役とはな!
「私の攻撃を避けた?」
「お姉さん、危険だな。今のでわかった。フランツ村長を紹介するよ。魔王もいるのだし、オイラだけでは無理だ。村長に相談するから、オイラについてこい」
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