『錬金204話 魔王ストラマーベル視点 魔王さん農村に来る』
『魔王ストラマーベル視点』
よし、到着したぞ。
だがどう見ても、魔王目線でも、のんびりした農村である。
魔王の俺には場違いな感じするし、不安になる。
「魔王様、普通の農村ですし、誰かいます、たぶん農地で働いていますが、もしかして、騎士団長ルーリンに騙されてませんか?」
「私もビビと同じく、ここは農村ですよ」
「うん、俺も感じた。おいルーリン、普通に農村であるぞ。本当に精霊ドリアード族ははいるのか」
「王都でもらった地図では間違いなくここだ。錬金術士のフランツがいると思う、確かめたらいい」
ルーリンは噓を言ってるようにはみえないので、この農村に精霊ドリアード族はいると思いたい。
これで、ついに長年の俺様の夢が実現するのだと思うと、興奮状態になる。
やったぞ~、やったー!
最強の魔王になる日が来たのだ。
魔王と魔族は過去には長い長い年月の歴史がある。
精霊ドリアード族を嫁にした方が相手を制圧したと伝わる。
精霊ドリアード族の女を手にするのは、世界を手にするのと同義語であろう。
人族もそれは同じ考えだし、この時代は俺が最強の魔王になる。
魔王は四人おり、北大陸の魔王、南大陸の魔王
西大陸の魔王は俺でストラマーベル、最後に東大陸の魔王アサマノキング。
四人の魔王は同じ魔族であって、敵は人族と共通してはいるが、必ず友好的というわけじゃないのだ。
そこは人族に負ける点といえる。
人族はとても協調性があり、団体行動もとれるのに、魔族は真逆で四人の魔王は協調性はなし、常に単独行動で、これが勝てない原因とも言われる。
仮に四人の魔王が団体行動を取れれば、とうに人族を圧倒してても不思議はないのだ。
だが精霊ドリアード族の女を発見し嫁にしたなら、仲良しは不要であって、嫁にした瞬間に俺と俺の仲間に精霊ドリアード族の加護が付与されるのだ。
言い伝えでは、信じられない魔力が上昇し、神にも匹敵する力を得た言う。
「西の魔将娘よ、農村に行くぞ、俺が最強になるために」
「ビビは喜んで行きます」
「パヒューナは嬉しさで死にそうです」
「セルラは泣きそうです」
西の魔将娘と団長を連れて農村に向かう。
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