『錬金198話 騎士団長ルーリン視点 魔族さん現れる』
『騎士団長ルーリン視点』
いつも強気の姿勢の聖豪のバランジェットですら、弱気になるくらいに危険な相手だった。
まさかの魔王!
魔王は我ら騎士団の最大の宿敵であり、絶対に避けて通れない天敵。
常に注意はしているが、ここで出会うとは、それも待ち伏せとは、完全にやられた。
魔王ストラマーベルは、我が国がある西の大陸を支配する魔王。
西の大陸にいる最強の魔族だ。
冒険者ギルドでも最も危険度が高い敵。
勇者パーティーた、SランクAランクパーティーらですら、危険度が高いので避けるし、戦いをするにしても、大規模な戦いになる。
人族にとっては一番の宿敵が来た。
どうするかな、このまま戦いをするか、それとも退散しておくかだ。
現在は500人の大軍ではあるが、足りない。
魔族でも魔王がいる。
500人では準備不足だ。
「団長、俺が魔王をぶった切りしてやりますよ、何が魔王だ、俺は怖くもね!!」
「待て、聖豪のバランジェット!!」
私の止めるのを聞かずに聖豪のバランジェットは、魔王に向かった。
バカか!
お前ひとりで勝てるわけなかろうに!
しかし聖豪のバランジェットらしい。
決して気持ちで負けないところが聖豪のバランジェットらしいといえた。
「ふふふふ、お前は誰だ、ルーリンが来るかと思ったが」
「俺は聖豪のバランジェット。四聖騎士の一人だ、魔王ストラマーベル、この場で蹴散らしてやろうぞ!」
「ふふふふ、四聖騎士か、お前が聖豪のバランジェットか、名前は聞いているぞ、配下の魔物からも聞いておる、聖豪のバランジェットが憎いとな。魔王が相手になろう!!」
「聖空雨剣を受けよ魔王!!」
「おおおお、聖豪のバランジェットさんの最強の剣術だ!」
「魔王も終わりだ、切られろ!!」
ザアアアアアアアア!
ザアアアアアアアア!
ザアアアアアアアア!
魔王ストラマーベルに剣術が向かう。
聖空雨剣は強烈である。
この剣を見切れる者は見たことはない。
存在しないとさえ言われる。
事実魔王ストラマーベルに切りかかり、何もできず最低限の防御をするだけ。
イケる!
これは聖空雨剣なら倒せるぞ。
魔王ストラマーベルは、攻撃できないし、このまま倒してしまえ!
「あはははは、どうした魔王、俺の聖空雨剣が見切れないだろう、そうだとも誰も見切れないのが聖空雨剣なのさ! 俺と戦ったのが悪運だったな!!」
ザアアアアアアアア!
ザアアアアアアアア!
「そのまま倒せバランジェット、魔王を倒してしまえばいい!!」
「イケイケ!!」
「あはははは、これが騎士団四聖騎士かよ、弱えええええええええええええええええ!!!!」
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