『錬金197話 騎士団長ルーリン視点 魔族さん現れる』
『騎士団長ルーリン視点』
聖寂のシェーダーが直ぐに私のところにきて、
「大変です団長!! 前方に魔物が!!」
「任せるよ、聖寂のシェーダー。キミの力で十分に倒せる相手だろう」
聖寂のシェーダーが報告しに来たのを、私が出るまでもないと任せる。
同じ魔物だろうから。
「いえいえ、魔物とは言いましたが、先ほどの倒した魔物とは違います。我らの騎士団員50人を一撃で吹き飛ばしたのです。危険度が高い魔物と思われるのです!」
聖寂のシェーダーの慌てようから、相手はどうやら強い敵が来たらしい。
ここは団長の私が行くしかない。
「団長の私が行こう!」
馬車から聖寂のシェーダーと敵の居場所にいくと、敵の姿が見えた。
四人か?
しかもあれは魔物でもただの魔物でなくて、魔族!
人型をした四人がいた。
「団長、魔物が邪魔したらしい、四聖騎士も行きます」
「うん、なぜ魔族が我らの前にきたか。確かめてやろう」
強い!
弱小の魔物とはケタ違いの魔力だ。
それに他を圧倒する存在感!
感じたことない異様な魔力がある。
四人の魔族は団員を軽く倒していた。
さっきの魔物とは力の差がある。
相当な力のある魔族だ。
私は接近して、
「何者だ、私はこの軍団を率いる騎士団長ルーリンだ、知っているか?」
「知っている。騎士団長ルーリンがいると知ってて来たのさ。フフフ」
「知っててきたと?」
本当に知ってて来たのか。
もし本当ならば、私の軍団を待ち伏せしていたとなるが。
しかもこの威圧感は半端ない。
恐ろしい威圧感です。
待ち伏せしてたのは噓ではなさそうだ。
「団長、こいつらの魔力が強烈ですぜ。肌にびんびんきてますから」
「すげえ魔力、何者かしら、団長を知ってて来たなんて」
四聖騎士も身震いする魔力の持ち主であった。
特に真ん中にいる男は強烈すぎる。
「そうだ、待っていた。お前らはこの俺に倒される。事前にこの道に見張りをつけていた。騎士団の軍団が通ると報告があった。なぜ倒されるか教えてやろう、俺は魔王ストラマーベルだ。名前は知っているだろうな」
「魔王ストラマーベル!!!! 噓~~~~~~」
「来た~~~~~~~~魔王!!」
「魔王~~~~~~~!!!!」
「まさか、魔王ストラマーベルがここに、ヤバいです団長。魔王は危険すぎます、兵を増強する必要がありますよ!!」
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