『錬金189話 穴に入ります』
朝から当然出来た穴に入るとした。
スイは心配そうに見ている。
モフルンが先に入った。
穴の中は暗い。
「フェンリル族は夜目が効きますが、ご主人様は暗いでしょう」
「暗いな、先が見えにくい。でも俺には錬金術がある」
入ってみると暗かった。
ただ分かったのは、かなり先まで穴は続いているてことだ。
それなら錬金術を使うのが早い。
暗ければ、穴の中を明るくする道具を作ればいい。
「道具があるの?」
「ここで作る」
「ここで?」
「ミスリル合金はあるので、ミスリルでランプの形にする。ランプの中には火薬を仕込む。火薬で着火すれば明るくなる」
俺のイメージではランプを考える。
形は錬金術で作れた。
これくらいは錬金術で作れるのだ。
ランプの外観は完成したので、中には火薬を入れて火をつけた。
しっかりと火は着いた!
いいぞ!
穴の暗闇は明るく照らされた。
ミスリルランプを作成した。
「えええ、ランプが出来た!! 明るいから、進めますね」
モフルンは驚いていた。
明るくなったのはいいけど、問題はけっこう穴の先が続いているてことだ。
なんだこれ、単なる穴じゃないな。
まるで洞窟みたいに続いている。
明るいので進むと、全然進める。
「ご主人様、ここは穴でも洞窟みたいな感じします。ずっと続いています」
「続いているな。もう少し進もう」
そのまま進めそうだし、足を運んでみる。
ちょっと楽しいかもな。
探検している感じするので。
こういうのって魔物とか出てきたりしないよね?
「ご主人様、止まってください」
「どうした?」
モフルンが俺の前で停止。
尻尾が立っている。
俺を守っている風だ。
まさか、魔物とか?
やだよ、俺の領地内で魔物とか。
絶対に出ないで欲しいものですが。
「魔物です」
「マジか」
魔物いるのかい!
これって穴じゃないな、洞窟でもない。
ダンジョンだろ!
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