『錬金188話 穴を発見する』
リアが言うには異常があったらしい。
どんな異常が起きたのかと考えるも、頭が起きてない。
リアに無理やり連れていかれた。
ちょっと強引だな。
リアと一緒に外に行き、家から歩かされると、
「リア、どこに行く気?」
「これです、見てください」
家の外に行き、農地から離れた場所だった。
すでにスイ、モフルンもいた。
見てと言われた場所は、ちょっと信じられない光景でした。
「なんだ、この穴は!!!」
穴だった。
ぽっかりと地面に開いていた。
どうした?
誰かが掘ったにしては大きすぎる。
けども、これが自然に生まれるのも不自然な感じですね。
かなり大きな穴です。
「私が発見したの。朝になってちょっと農地の様子を見てみたいと思って、そしたらいきなり穴があった。気づいたから良かったけど、もう少し気づくの遅かったら、穴に落ちてました」
「メヌエットが発見したのね、落ちなくて良かったよ。かなり深い穴だし、暗いしな」
最初に発見したのはメヌエット。
農作業を始めたから、農地が気になっていたらしい。
ほんと、落ちなくて良かったな。
真っ暗だし、最悪の場合は誰も気付かなかったかもだ。
不気味な感じがして、鳥肌が立つ。
何かしらの悪いことが起きるサインなのか。
一番いいのは、自然に生まれた、何もない穴。
普通に穴なら土で埋めたらいいからだ。
「落ちてたら大変だったわね」
「真っ暗です」
「どうするかな、このまま放置されたままてのも困る。危ないもんな」
「私が入ります」
「モフルンが?」
みんな穴に衝撃を受けたから、ぼう然としていたら、われ先とモフルンが名乗りを。
大丈夫ですか?
俺も行くことになるな。
モフルンだけ行かせるのは、危険大だ。
「はい、調査します。洞窟などはフェンリル族は住むので、詳しいのです。スイ、リアは慣れてないはず」
「そうね、魔竜は体がデカいですので、穴には入ることはなかった」
「うん私も地上が得意、地下には行かないわ」
スイ、リアは地下を経験してないらしく、そうなると洞窟にも精通しているモフルンが適任者。
「そしたらスイとリアは地上に残っていてくれ。俺とモフルンで行く」
「えっフランツ様も行くの?」
「当然のこと。モフルンだけ行かせるわけにはいきません。何があるかわからないしな」
「それでは一緒に入りましょう、ご主人様」
「うん」
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