『錬金187話 家の外で発見する』
フェンリル族の強さはそこらへんに、ありそうです。
古くから魔族と人族とも出会わないように生きてきたのは、隠密的なスキルを鍛えてきたのがあるらしいですね。
錬金術の俺には、とうていできない芸当ですから、助かる。
「へ~子供たちか、モフルンはフランツ村長と子供作るのか?」
「な、何を言うのよ、恥ずかしいじゃない」
何を言うのだ!
ここで言うことか。
以前にリアと婚約した時に、その話はしてて、モフルンともスイともしたっけか。
「そうだぞ、急に婚約とかびっくりする」
「でもご主人様とは、約束はしたけど」
「やっぱりな、オイラはわかるよ。だってさ情報収集の仕事をするのだよ、モフルンのことを観察もしていたさ。いつもと違うもんな。フランツ村長といる時と、いない時では違いがある」
本当かよ。
俺には全くわからないぞ。
「もう! トラムは余計なところを見なくていいのよ!」
「モフルンを観察していたのもガーター師匠からの指導とか?」
「もちろんさ。師匠は女性を観察するのが得意だから、オイラも学習したのさ」
「そこは学習しなくていい!」
「変なこと学習したな」
モフルンの動作などを観察したのは、ガーター師匠譲りらしいが、それは怪しかった。
でもモフルンの顔は赤くなるので、本当みたいだな。
てことは、やっぱり婚約すことになりそうです。
村長だから、村長権限で何でもありなのか。
あまり権限を使い過ぎると、住人が不満を言うので、ほどほどにする。
特に女性が多いですから、セクハラとかは気を付けることだ。
一発アウトになるのがセクハラだ。
一番の最悪です。
村長て色々とやることあるので、整理しないといけない。
やってないこともあるし、計画性も必要だ。
俺の中でスローライフなんて簡単で楽ちんと思っていた。
楽そうだし、王都や街のように人付き合いもいらないと。
いつでも自分の好きな時に、好きなことするみたいな。
ある程度は実行しているけども、楽々とはいかないようだ。
これは領地を開拓してみてわかったことだ。
生きていくのは王都でも大変さは同じなのかもな。
翌朝になり起きると、リアが慌てている。
起きたばかりで、寝ぼけていて、
「フランツ、起きて!」
「リア?」
「早く外に、異常が起きたから」
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