『錬金181話 勇者視点 勇者さんマスターに報告する』
『勇者視点』
「俺の力は不明だった。フランツが言うには、錬金術で俺の剣を付与したと言った。それに魔竜やらを倒したのも錬金術士の力を使ったと思われます」
「錬金術士など、外れスキルだろうが、最低のスキルだろ」
「とにかく、フランツは錬金術を使い農村で暮らす予定と言っていた。ただ暮らすだけならいいですけどね」
「何が言いたい?」
「あれだけの魔物ですからね、もしフランツがその気になったなら、何でもできるということです」
「それは、フランツが魔物を使い、戦力を増やしているというのか?」
やっと気づいたかよ。
遅えよ!
もっと早く気付くだろ。
これでよくギルドマスターをしてられるな。
俺でもできるぞ。
「はい、フランツがもし王都に攻めたなら、どうなりますかね。想像したくもないですか?」
「なにっ!!!!! フランツに攻める意思はあるのかよ!」
「さぁね、私は知らない。ですがギルドマスターには恨みがあるでしょうね、だってギルドを追放したのですから。恨みはないと言ったら嘘でしょう」
「ミーシャ、俺が追放したか!」
「追放したわよ。私も見ていたし、みんな見ていたもん」
「先に追放したのはグラティアスのパーティーだろ」
「俺が追放したのはいい。でもギルドまで追放されるのはやりすぎでしょ」
焦っているなタップ。
バカな奴だ。
パーティーを追放で良かったのに、ギルドまで追放したのだ。
別に追放する必要ないのにだ。
もし何かあったして、全部タップの責任にしてやろう。
タップが悪いとする。
勇者パーティーは責任ない、ギルドマスターに責任あるとしてやる。
「ぬぬぬぬぬぬぬぬ!」
タップは慌てていた。
フランツが本当に攻めたらどうなるかと想像したのだ。
考えたら、恐怖した顔になっていた。
冒険者ギルドにて報告だけして、去った。
俺もフランツには借りがある。
あいつは嘘を言っている。
俺に実力は足りなくて、魔法剣に頼っていて、勇者になれたのだと言った。
そんなの信じるかよ!
俺は絶対に信じないぞ!
今にみてろ、俺はフランツから呪いを解かしてやる。
錬金術の力など嘘だと暴いてやる。
それまで農村で仲良くしていろ。
俺が最強と証明するんだからな。
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