表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

179/1066

『錬金179話 勇者視点 王都に逃げる勇者さん』

『勇者視点』


「グラティアス、何あれ、どうなっているの」


「知らん、意味がわからない」


「私も意味がわからないし、理解できないでいる。あんなの通常ではあり得ないメンバーがいた」


 馬車で王都に帰った。

 もう何が何だかわからないぞ。

 なぜフランツの農村にあんな化け物がいるのだ!

 信じられないことに、魔竜という、最強種族の一人がいた。

 そして従わせていたのだ。


 あり得ないし、聞いたこともない。

 魔竜は負けたら従うらしいが、どうやってフランツが勝てるのだ。


 このあとにどうするかな。

 何をしに行ったか、わからぬまま王都に帰ったので、自分でも歯がゆい。


「農村にいて、何をしようとしているのかしら。あれだけの戦力は驚異でしかないわ。魔竜にフェンリル族も数人見たし、精霊ドリアード族も三人いた。異常な戦力ですから、直ぐにギルドに報告したら。国家を潰せる戦力です」


 フィーネルからギルドに報告しろと。

 元々はギルドマスターからフランツを探してこいと命令されて行ったのに、フランツは連れて来れないし、逆にボコボコにされて帰って来ましたと報告するのか。


 確実にマスターは、怒るだろうな。

 理由をしつこく聞いてくるのはみえみえだ。


 だがそのまま報告しないのも問題になるから、未報告は不味い。


「ギルドマスターに報告するか。あまり会いたくないが」


「怒鳴るからね」


 冒険者ギルドにて、受付嬢にタップを頼む。

 ギルドマスターのタップは、やって来た。


「おお、グラティアスか。それでフランツを連れた来たのだな。どこにいるフランツは?」


 連れてきて当然て感じである。


「タップ、残念ながらフランツはここにはいない」


「はぁっ? どういうことかねグラティアス君。俺の命令に背いたと?」


「いいえ、フランツは発見しました。確かにいました。でも連れてこれませんでした。決してそむいたわけではありません」


 理由を言う前に疑ってきているのは、タップらしい。

 この男は必ずしつこく疑う性格だ。

 そして欠点をみつけては、報酬を減らす。

 厳しいあら探しにあうと、冒険者は報酬を減らされても、言い返せないので、ギルドは儲かるのだ。


「なぜ、連れてこないのか、理由を言えよ! 言わないなら、ギルドに歯向かうとギルドでは判断する。グラティアスはギルドに逆らう危険人物とな」


 全く嫌な奴だ。

 しかし俺の報告を聞いたら、なんて言うかな。

下にある★★★★★から評価してもらえると嬉しいです(^^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ