『錬金166話 勇者視点 貧民街に』
勇者視点です
「きゃー-------何するのよ!!!!」
ミーシャのスカートを俺が上げて、びっくりして声を出す。
予想していたとは言え、俺もこんなに大声出すと思わなかった。
スカートの中身を見たオヤジは、にたりとした。
良いものを見せてもらったという満足感顔を。
できればしたくはなかったが、情報収集のためだ、ミーシャには我慢してもらおう。
するとオヤジは、
「えへへへへ、旦那、良いものを見せてもらったよ」
「知っていたら、教えて欲しい。何でもいい情報が欲しい。これで最後だ」
「フランツねえ、ほんのちょっと前に聞いたかな」
どうやら聞いてはいたらしい。
ミーシャのおかげだな。
「詳しく知りたい」
「おい、クルナルド、こっちに」
「はい、なんですか?」
オヤジは別の人間を呼んだら、汚い男が来た。
年はまだ若いかな。
「彼はクルナルドといいます。実はクルナルドは貴族が集まるパーティーに仕事で参加した。そこでフランツという名前を聞いている」
「本当かい、俺はフランツを探している、その貴族でのことを話してくれ」
「一枚」
クルナルドは手の平を俺に出す。
こいつもかよ!
めんどくせーな。
完全に調子にのっているな。
俺がその気になれば、お前ら全員を剣で瞬殺できるのだぞ。
おっといかん、落ち着ないと失敗する。
「ほれ、教えてくれ」
オヤジと同じ金貨一枚を渡したところ、
「俺は最近クリア伯爵のパーティーに行った。あっ、招待されたわけじゃない。パーティー会場は王都の大会場で行われた。そこで掃除の仕事が単発であったのさ。給料は安いが食っていくにはなんでもやる。パーティーには伯爵の友人関係がいっぱい来ていた。うらやましいかって? 当たり前だよ。俺など一生縁がない人達さ。パーティーが終わり仕事である掃除をしていた。するとクリア伯爵と友人が談笑していたのを聞いた」
なんだかよくわからない話だ。
俺は忙しいので関係ない話を聞きに来たのでない。
「それで、フランツは関係しているのか?」
「ああ、旦那、前置きが長かった、すまんな、それでだ、クリア伯爵の談笑の中にフランツという人物がでた。これは間違いない。俺は一度聞いた人物の名前は絶対に忘れない。それでフランツは伯爵の土地を購入したそうだ」
土地を購入?
バカな、フランツは現金を持っていない。
伯爵の土地を購入できるはずないのだ。
そうなるとフランツでも別人か。
同じ名前の人物いたのだろう。
たぶん俺はそいつも嫌いになるな。
なぜならフランツて名前だけでムカッとくるからだ。
「俺の探しているフランツは、土地を購入するほどの現金を持っていない。残念ながら別人のようだ」
「旦那、それがですね、金が無くても土地を購入できたのです」
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