『錬金161話 家を増築する』
「やったああああ! 俺も住人になった!」
「フランツ殿、良いのですか、トラムとサラも農村の住人に認めてしまい。族長で女王の私は構わないのです。なぜなら娘のモフルンが農村にいますし、護衛にもなるからです。ただトラムは少々ドジな所がある。厄介ではないかと?」
「俺は厄介とは思わない。むしろ住人が増えるのは歓迎だ。トラムとサラを住人にしたい。パタゴナも認めてくれますよね」
「良いですよ。サラ、トラム、今後はフランツ殿のお世話になりなさい。決して迷惑かけないように!」
「「はい、女王!」」
パタゴナは族長でもあるので、トラムとサラの住人を俺が決めていいかの判断をらしてもらった。
トラムとサラの二人とも、農村の住人になるのを許可してくれた。
娘のモフルンとの関係もありそうで、護衛にも考えているようだった。
「フランツ様の農村の住人がまた増えた。農村の発展が楽しみですけど、質問していいですか?」
スイが質問があると。
何かな?
住人が増えたことに関することかな。
スイなりの反対意見でもあるとか。
「スイ、質問を受ける。言ってごらん」
「はい、ドリアード族のメヌエットとサザンが住人になった際には、新たにドリアード用の家を作ったでしょ、そうしたらフェンリル族のトラムとサラも住人になるなら、フェンリル族用の家も追加して作るのかなと思ったのです」
「なるほど、そうだったな、俺も話が急展開していて、そこまで考えつかなかった。言われてみたら、必要だったな」
スイに言われるまで気づかなかったのは・ドリアードには作ったのに、フェンリルには作らないのかと不公平になってしまう。
もちろん作るべきだな。
新たな住人になるのだし、家を作るのは俺の仕事だ。
気持ちよく住んでくれたらいいと願いたい。
家を作るとした。
「そしたらもう一つ家を追加で作るの?」
「うん作るよ」
「錬金術士も忙しいわね」
「錬金術が使えなくなるのではないか、使いすぎて?」
「大丈夫だな、俺の錬金術は、まだ十分に使える。でも忙しいのは正解だ。ハンパなく忙しよね」
錬金術はまだ使える。
以前は魔竜や魔物、それに勇者グラティアスの魔法剣にも、錬金術を発動しっぱなしであった。
それはとても力を使ったけど、今は開放したから、問題ないのだった。
材料のミスリル合金も作るし、忙しいな!
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