『錬金154話 木を運ぶ』
精霊の山での木材集めは、力を合わせて終わった。
短時間で終わったのは、いいと思います。
もっと時間かかるかと思っていた。
初めて会ったのに、チームワークは良かった。
途中、疲れもあったかな。
「ご主人様、お乗り下さい。木材の運ぱんは、お母さんにガーター、トラム、サラがいます」
「全部持って行けるかな。かなりの数があるぞ」
「フランツ殿が切ったのが多すぎる。持ちきれないのです!」
「ミスリル剣で切りすぎだぞ!」
どうやら俺のミスリル剣が無双したため、木材集めしすぎたらしいな。
さすがのガーターも困っている。
どうするかな?
まあ、一回で運びきれる量ではないし、何回か農地と山を往復するようだろう。
フェンリル族なら走れば早いから、今日中には運べると思うのは、フェンリル族に頼りすぎかな。
「パタゴナとかには悪いけどさ、何回も往復頼むよ」
「うむ、一度には無理だもんな。わかった、我らフェンリル族に任せよ。山にある木を全部運んでやろう。しっかり運ぶのだぞトラム」
「はいよ! 女王様にお願いされたぞ俺」
「バカ言ってないで、早く運びなよ。まったくトラムは女王様には弱いわね」
サラに怒られるトラム。
トラムはパタゴナから命令には喜んでいた。
ガーターには怖がっているのとは、真逆て感じですね。
トラムを激励する、ガーターの同じ生徒のサラも、獣に形態を変えて走った。
パタゴナもガーターも勢いよく走り出す。
「ご主人様、行きます!」
「お願い!」
「あああ、待ってくれよ!!!」
「トラム、置いて行くわよ!」
みんなから少し遅れて出発するトラム。
山で精霊王と精霊女王のドリーンとはお別れした。
さすがに速いです!
木材を背中に積んでいるのに、風を切るように走った。
足腰強すぎる。
足の速いのは、前からわかってはいたが、これだけ重量あって走れるのは驚いた。
俺の心配など伝説の魔物に失礼だった。
もしかしたら、苦しいかなと思っていたのでね。
重さでいったら何十キロとかある。
俺の領地までも、警戒な走りで到着。
「モフルン、ありがとう。それとパタゴナ女王もありがとう」
「なんの、なんの、これしきの走りで疲れるフェンリル族と思ったら困るぞ。最強の走りを誇るのが我々だ。この程度の荷物を乗せて走ったくらいで、バテることはない」
女王は全く呼吸を乱していないのは凄いな。
体のつくりが、人とは異なるのを実感する。
「我々はフェンリル族なるぞ。フランツよ! あはははは」
「へえ、余裕だね。そしたらガーターには、残りを全部お願いいたします。俺とモフルンやみんな休憩するから」
「待て、残り全部はねえよ!!!!」
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