『錬金151話 領地に名前を』
ガーターは最低点とした。
「辺境の農村に決定ね、おめでとうフランツ!」
「ご主人様、おめでとうです!」
「ありがとう」
名前が決定された。
この瞬間は俺はじ〜んときた。
勇者パーティーと冒険者ギルド追放されて、自分を完全否された気分だった。
あれだけ国やギルドのために頑張り、魔物を結界にしておいたのは、どれだけの力を使ったか。
錬金術士の力を使い果たしたくらいに使っていたのだ。
それなのに、追放した。
俺のスローライフは、それが原点だ。
ギルドマスターにも追放された時に、俺の中で生まれた感情だ。
悔しい感情があった。
でも今はこんなに俺の周りには魔物が集まり、俺を受け入れてくれた。
辺境の農村として、さらに発展させるのに、迷いはない。
このまま発展させていくし、誰にも邪魔させやしない。
ドリアード族の精霊の樹での話しは終わった。
木材は許可された。
その代わり酒も頼むよとなった。
領地は辺境の農村とし出発すると決まる。
さぁ、スイもゴミを捨てていることだし、俺も早めに木材を持ち帰りたい。
だがその前に木材を切るのが先決だ。
家を作る分だけの木材を切るのは労働だ。
みんなで切るとなる。
一人でなら大変だが、人ではあるし、大丈夫だろう。
「精霊王ヘンプ、それにお母さん、ありがとうございます。木材をいただいたら帰ります」
女王に挨拶をしたら、
「こちらこそ。それと木材ですが、家を作る分を切ったり運んだりするのは大変でしょう。我々のドリアード族の者を二人手伝いをさせます」
「えっ、二人も、いいのですかね」
女王からのはからいで、二人も労力としてお借りできるらしい。
助かるな、二人も増えたら。
山での作業て、慣れてないから大変だし。
「お貸しします。お〜〜い、二人来なさい!」
女王が家を出てから呼んだ。
凄く助かるので、来るのを待った。
少ししたら、呼ばれた二人のドリアードが来た。
男性と女性の二人だった。
「このひとは人族のフランツです。挨拶をしなさい、まずはサザン!」
サザンと呼ばれたのは男性だった。
まだ若い感じだな。
「はい、女王ドリーン。俺はサザンと言います。リアとは仲のよいので、リアと仕事できるのは楽しみです。よろしく村長!!」
村長ときたか、間違いではないが、まだその呼び名にはなれていない。
「よろしくなサザン!」
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