『錬金145話 精霊王とフェンリルの長』
フェンリルはもフランツも驚いたいて、感動しつつ、中に入れてもらった。
たぶん伝説ていうくらいだから、中に入れるのは、めったにないと思う。
俺は相当にラッキーだね。
樹の家に入り、席についた。
精霊王からの丁寧な扱いを受ける。
そこでは色々なドリアード族の人生を聞いた。
「木の精霊にとってこの樹は、神聖な樹。特別なんだ。たとえ魔族からねらわれようが、人族から狙われても、我々木の精霊は恐れないのです。この樹があれば、何も恐れないのです」
「わかりました。確かに木の精霊の偉大なのを感じました。フェンリル族にはない、壮大なのを」
「それで、フェンリル族はもともと、人族とは絶対に関わらないのがあったはずです。誰にもなつかない性格だと聞いた。それがなぜフランツには心を開いたのかな?」
「不思議ですね。娘のモフルンが魔族に狙われたら困るので、フランツの家に行った。そしたらドリアードや魔竜もいた。それには衝撃を受けたの。モフルンが人族のフランツを気に入ったのが、何となくわかった。その後に家に招待された。我々はみんなフランツの手料理を食べたのです」
「手料理を?」
「フランツは錬金術士であり、農民でもある。さらに料理人もするのか、なんでもするな」
女王ドリーンが俺の幅広さに、感嘆した。
まあ手料理ていっても、プロの料理人とは違う。
あくまでも、素人の料理だ。
だが違うのは、錬金したミスリルのフライパンやナイフのせいだ。
あれで料理すると異常に美味しくなるなのだった。
「フランツは天才料理人です。そして酒も美味かった」
「酒を飲んだのかい? 酒は人族と魔族が飲むと聞いた。我々精霊は、人族とは交流がいっさいない。何千年もの間、ずっと交流がない。そのため人族の食べ物や酒を知らない」
精霊らしいのは、人族と交流するよりも、自分たちらしさを大事にしたのだろう。
人族のにはない独特の文化を持っていた。
「それはフェンリル族も同じく。私もフランツ殿に酒を出されて飲んだのは生まれて初めてだった。とても美味かった。だけど問題もあった。重大なフェンリル族の誇りに関わる重大な問題が起きた」
「ええっ、それは何なの、聞きたいわね。重大な問題て、フェンリルがそこまで追い込まれるものが酒にはあったと?」
女王が聞いた。
フェンリル族については、深く関心あるみたいだ。
俺が答えてもいいが、家を壊したのだよ。
パタゴナが説明するっぽい。
パタゴナが答えて、
「酒を飲んだあと、あまり覚えていないのだ。不思議なことに、気持ちよくなり、記憶がないまま、朝になった。そしたら、フランツ殿の家が崩れて破壊されていたのだ」
「なんと、破壊されていた!! 敵か?」
敵のわけない。
そんな都合よく敵は来ないですよ!
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