『錬金140話 家を作り直し』
農地をフェンリル達と出発した。
向かうのはリアの山。
走り出すと早い。
猛スピードで走る。
周りの風景が、過ぎ去って行き、風になったみたいだ。
リアのいた山にまで、あっという間に到着。
モフルンは俺と来たから知っているけど、パタゴナ達は知っていたかな?
リアがいた山なので木の精霊がいる山。
モフルンから聞いたのは、フェンリル族は精霊ドリアード族とは、決して仲の良いとは言えない関係だと。
お互いにライバル視しているところがあるようだ。
過去にはナワバリ争いもあったとかで、穏やかではないのは、不安はあった。
「お母さん、ここが目的の山だ。木材が豊富にあるの」
「荒れ地から少し行った場所に山があったのか。かなり大きな山だな。ただ異様な物を感じるが、何かな?」
「感じるか、やっぱりな」
モフルンは俺と目が合う。
俺とおなじ不安がある目だ。
まだ説明していないので、入る前に説明しておくかな。
「やっぱりとは?」
「リアに関係しているの、でも心配はいらないから」
「パタゴナ、まだ山に入るな」
ガーターが山に入るパタゴナを止める。
彼は気づいたのかもな。
さすがに鋭い反応。
僅かの魔力でもわかる。
「なぜだいガーター?」
「リアと関係していると言ったなモフルン。つまりこの山は木の精霊の山。ドリアード族のリアが関係していた山だ。俺の予想では、ドリアード族のナワバリだな」
「この山は私の住む山よ。フランツの家に住む前には、ずっと山に住んでいたの。そして私の母親や仲間もいる。ドリアード族が」
「ドリアード族が山にいるなら、我々は近づくのは危険。過去には我々の先代にもドリアード族と争いあったと聞いた」
パタゴナからもドリアードとの争いについて話があった。
山に到着したのはいいけど、緊張感がハンパないぞ。
これでは木材が欲しいのに、持ちかえるのが困難だな。
「リアからしても危ないか、パタゴナが入るのは?」
「どうかな、お母さんに相談してみる。それで納得してもらう。私が言えば理解してくれる」
「お願いするリア」
リアにお願いした。
ここは娘のリアに任せるのがいいかな。
俺が相談してもだめそうだし。
娘のリアなら相談にのってくれる可能性はある。
リアだけ山に入るのをパタゴナやガーターは観察していた。
いつ、ドリアード族が来てもいいようなたいせいで。
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