『錬金135話 フェンリルと食事』
ついにコメの酒も尽きた。
もうテンションが高くなり過ぎていて、家の中で騒ぎ出してきた。
「リア、ガーターを抑えてくれ!」
「抑えてますけど、抑えきれません!」
暴れるガーターにリアに負かせるも、リアでも抑えされない強さ。
さらにパタゴナとモフルンも暴れる。
「スイ!! パタゴナとモフルンの親子を静かにしてくれ、家が壊れるぞ!」
「ダメよ、私一人では無理だ!」
「俺も抑える!」
パタゴナとモフルンもかなりの量を飲んだので、酔いがまわっている。
しかも父娘で酔うて、こっちは最悪だ。
バキッ!
ます最初に柱が折れた。
テーブルも壊れる。
10匹いるフェンリルは、みんな酔いがまわり、いい気分になっていた。
バキッ!
さらに扉も壊される。
もう大変だ。
俺の家がどんどんと壊れていくぞ。
「サラっ、おとなしくなれっ!」
「うるさいのよっ!!!!」
「あわあああああああ!」
「トラムもよ、言うこと聞きなさい!」
「オイラは気持ちいいなあ〜〜〜、リアさん、胸かな?」
「なななななな、どこを触っているの、バカ!!」
「ああああああああああ」
生徒のトラムはあやまってリアの胸に手をのせた。
その後にはリアの平手打ちが来たものの、本人のトラムは、酔っているせいか、イタがっていないかな。
まあ自業自得だ。
トラムは放置しよう。
ただ抑えようにも人手が足りない。
バキッ!
バキッ!
「家が倒れるわ、外に出ないと!」
「危ないから外に避難しよう!」
柱は何本か作ってあった。
それもすでに折れていた。
そうなると、上の屋根は支えられなくなる。
もう屋根はグラグラと音を立てているし、避難するのが先決だ。
残っているのはガーターか、あれは大丈夫だろう。
体か強そうだしな。
「ガーターがまだいましたけど」
「放置した。たぶん大丈夫だろうよ」
「本当に?」
「たぶん」
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