『錬金134話 フェンリルと食事』
ビールは大盛況となった。
いや、盛り上がりすぎかな?
「フランツ、大変だ、ガーターやら、みんなビールを飲みたがる。まだあるかな?」
「もうないよ! 全部出したからな」
けっこうあったのに、全部飲んでしまったよう。
もちろん歓迎ではあるけど、限度を知らぬのかなフェンリルは。
「どうするの、酒で興奮してきてるのよ!」
「大変だ、酒を飲んで酔っ払いになったんだ」
「酔っ払い?」
「酒は飲むと気持ち良くなり、開放感になる。少しならいいけど、飲み過ぎると開放感から、暴れる場合もある」
「要注意てことね」
フェンリルは酒に強いみたいだ。
モフルンもグイッと飲み干していたし。
かなり飲めそうだな。
あまり飲ませると怖い。
フェンリルが暴れたら、ただではすまないでしょ。
「おい、フランツ」
パタゴナが俺を呼ぶ。
「何でしょう」
「ビールを欲しい。あるか?」
「ないです。全部飲んだから」
「ないのか! 他には!」
「ありますけど、コメから作った酒です。でも酒は飲み過ぎると危険です。もう止めた方がいい」
コメの酒は残しておこうと思っとが、パタゴナの行きおいに負けそうだ。
飲み過ぎると危ないは言っておこう。
「危険のものか。美味いものがなぜ危険なのだ。美味いものは体いいに決まってる!」
だめだ。
完全に酒をわかっていない人の意見だ。
酔っ払っているのがわかるくらいに顔が赤い。
でもパタゴナを止められる方法がない。
「はい、持っていきまるので……」
奥に置いてあったコメの酒を追加で酒の席に。
不安はあるけど、酔っ払いになったフェンリルが怖いから、つい出してしまった。
「フランツ様、どんどんと飲んでます。モフルンも!」
「うん、俺もどうなるかわからないな。酔っ払いになって、寝てくれたならいいが」
コメの酒がすすむ。
「おおおおおおお!! フランツ殿、コメの酒はビールとは違うが、イケるぞ!」
「美味いぞ!!」
「ありがとう」
どうやらコメの酒も口にあったらしい。
それでもってテンションも上がった。
ヤバイかな。
家から逃げようかな。
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