『錬金130話 フェンリルと食事』
フェンリルがいるテーブルに運ばれる料理。
パタゴナはモフルンといる。
ガーターも待ち通しそうにしていた。
「おお、これは! この匂いは、肉であるな!」
「お母さん、生肉がいいと言うでしょ、でもね、焼いた肉でよ、違う味わいがあるの」
パタゴナははじめてのなのか、焼いた肉をじっと見ている。
鼻で匂いを感じていて、皿に手を取った。
まだ焼き肉に抵抗あるみたいだな。
食べてもらえばわかる。
「では、フランツ殿、食べるぞ」
「どうぞ。食べてください! 焼き肉を塩とコショウで味をつけました」
「こ、こ、これは、生肉でないが、香ばしい香りと味!!!!!」
「そうでしょ、肉は焼いてあるのも美味しいのよ!」
パタゴナは一口食べて、絶叫した。
大丈夫だ、焼き肉は食べれそうだな!
食べるまで俺も不安はあるもの。
最初に一族のトップが食べるまで、他の仲間は口にしない。
パタゴナが美味いとなると、ガーターを筆頭に、トラム、サラも焼き肉を口に放り込む。
皿の肉は、消えた。
大丈夫かな?
スイとリアも俺と同じく緊張している風だ。
顔が明らかに緊張している。
特にスイが緊張してるのは、初めて見るかもだ。
「おおおおおお、凄いぞおおおおおおおお!!!!! なんとも言えない肉であるぞ、フランツよおおおおお!!!!」
「本当かい、ガーター!」
ガーターが最初に叫んだ。
家が震えたような。
叫んだ声で家を震わせるて、ヤバイよ。
でも、結果は嬉しい叫びだったから、良いよね。
「うん、美味い。こんな肉は食った試しはない!」
「美味しいです! モフルンったら、私に黙って美味しい肉を食べていたのね! ズルいぞ!」
ガーターの生徒のサラも喜んでくれる。
モフルンに嫉妬したか。
「へへへ、黙っていた。これ食べたら、生肉だけじゃ物足りなくなるのよ、サラ」
「うん!」
「オイラも初めてだ! 焼いた肉を食ったのは! すっげー美味えぞ! モフルンにだけ食べさせるのはズルいぞ!」
同じ生徒のトラムも口に入れたまま話す。
良かった、気に入ったらしい。
特にミスリルのフライパンで焼いた肉は、普通の調理よりも、格段に美味しくなるようだった。
錬金術士が調理にも発揮されたわけだ。
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