『錬金128話 フェンリルと食事』
ガーターを説得したことで、母親のパタゴナも説得に成功した。
リアルとスイが魔力を発揮したことで、最初はバトルになる雰囲気に。
ガーターが前列に出て、牙をむいた。
ガーターはモフルンの戦いの先生で、彼が俺の存在を認めるとなると、一転して、母親も俺を認めるとなった。
良かった。
結果オーライてことで。
一時は危険だったけどな。
するとガーターは、人の姿に形態を変える。
男性の人型で、やはり髪の毛ほ灰色している。
筋肉があり、たくましい体だ。
「わあ、変身したら、モフルンと同じ灰色の髪の毛だわ」
「うん、フェンリル族の特有みたいよ、灰色なのは。みんな同じいろんなだもん」
「オイラも形態を変えます」
「私もね」
「トラムにサラも変えた。トラムとサラも私と同じ生徒。まあ、私が一番の出来のいい生徒ですけどね!」
オイラと言って形態を変えたのがトラム。
女の子に形態したのがサラらしい。
そして二人はモフルンと同じ生徒。
自分で出来がいいというのは、どうなんだ。
たいていは、悪い気もするが。
「トラムにサラ。俺はフランツです、よろしく」
「よろしく」
「よろしく」
握手をして、挨拶をした。
あの伝説と呼ばれるフェンリル族とは思えぬ、優しい二人だ。
外見も若くてモフルンと同じくらいに感じる。
モフルンと会うと仲良さそうにした。
フェンリル族と親しくなれたのは、大きな収穫だ。
近くに10匹もモフルンの一族がいたのは驚くが、親しくなれたのは大きい。
この領地に住む以上、フェンリル族と争っては、生活習慣していくのに支障がきたすものだ。
ご近所とは仲良くしたいし、ケンカしないでいい。
母親も来て、モフルンを責めずにいてくれる。
「フランツ殿、母親からというか、そのだな、仲良くなったわけで、つまりだな、娘が言っていた料理てのはあるのかな。いや私は別に料理をたべさせろと言っているわけじゃないぞ。娘が美味しい、美味しいと言っていただろ、だから、料理はどんな料理なのかと」
なんだ?
母親のパタゴナが俺のところに来て、料理について語り出して、明らかに食べたい感じを出していた。
食べたいのに、自分からは食べたいと言いたくないのかな。
フェンリル族はプライド高いからかな、自分から食べさせてと言うのに抵抗あるみたいだ。
料理なら問題ない、いつでも食べさせるのはできるし、俺も食べたい気分だ。
一緒に食べるのもいいよね!
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