『錬金126話 魔竜の力』
俺は母親のパタゴナにフェンリルを引かせるように言う。
とりあえず落ち着かせないと、本当に戦いになっちゃう。
「魔竜とドリアード族もいるし、いったい、この農地はどうなっているのよ! あり得ないメンバーいる! ドリアード族は絶対に人族には馴染まないと言われる。なぜフランツと仲良くしていられる?」
「フランツとは戦いまして、負けたのです。そしたら料理を食べさてくれて、美味しくて、もう家に住んでしまったの。私もモフルンと同じく母親から帰るように説得されたの。でもね、フランツの料理を食べたいのよね」
「ええっ、あの性格が悪くて有名な木の精霊ドリアード族は料理で住み着いた!!」
「性格悪いてのは、余計です」
やはりパタゴナはドリアード族と判明するや、驚くしかない。
「確かに近くにある山は精霊ドリアードがいるてのは、噂ではあった。本当にいたのか。そしてなぜ伝説の魔竜がいるのか、もう意味がわからないのです!」
「私もフランツ様に負けたの。魔竜は負けたら従う風習あるのね。フランツ様に仕えることにした。そうなったら魔竜の姿には戻れないの。でも魔力は少し落ちるくらいだけどね。普段は人型に形態している時は、魔力は限界まで小さくやっている、だからパタゴナは魔竜だって気づかない。魔竜のアイスドラゴンでした」
「アイスドラゴン! 世界を凍らせる力を持っているドラゴン。魔族ですら、手を出さないとされる種族。精霊ドリアード族に魔竜がいる。とんでもない領地になっている、それに二人とも負けたと言ったわね?」
「そうよ、私は精霊なのに、人族のフランツに負けた」
「魔竜はフランツ様に完璧に負けたの。もう完璧にね!」
「嘘でしょ、嘘よね。ドリアードと魔竜のアイスドラゴンを倒して、従えているなんて、そんな人族は聞いたことない! 過去にも聞いたことがないぞ!」
そうなのかな。
てことは俺が初めててことになるが。
過去のことはどうでもいいかな。
俺の知らない時代に起きたことなど、気にしないでいこう。
そもそも錬金術士が戦いに不利だとされているのが一般的なのだから。
誰も錬金術士が精霊と魔竜を仲間にしたの信じるのは難しいのだろうね。
「お母さん、私もよ。農地にいい匂いして、つい農地に来たら戦いになってしまい、負けた。ご主人様は、最強の錬金術士です。この領地にいたら安全なのよお母さん!」
「そうですよ、魔族が来ても安全です。このメンバーですから」
「必ずモフルンは守りますよ。魔竜の名にかけて、だからモフルンを領地にいさせてあげて!」
「俺からもお願いします。モフルンは俺にとって大事な仲間なのです。お願いだ、モフルンを!」
俺は母親にお願いした。
何とかお願いしてでも、モフルンと暮らしたかったのだ。
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