『錬金125話 精霊の力』
「ふふふ、知るも何も、農地で働く女の子でしょ」
やはりまだ気づかない様子。
変身したリアは魔力は、極端に小さく抑えられていた。
どこにでもいる女の子に間違えても不思議はない。
「気づかないなら正体を出すしかありませんね、私の正体をね!」
リアは変身している人型から、木の精霊スタイルに形態を変える。
いきなり大きな大樹が農地に出現する。
うわっ、いきなり形態変えると、わかっていてもびっくりするな!
「な、な、な、なにこれは、大樹? そして、膨大であり魔力は、底しれぬ魔力だ……まさか、こんな魔力の大樹は、精霊か! 精霊のドリアードなのか!!!」
「正解です。さすがフェンリルの族長ですね!」
見事に一発で言い当てた。
この姿をした魔物で、この魔力ならドリアードしかいないのかもだ。
ヒントはなしであった。
「嘘!!」
「お下がりくださいパタゴナ。危険ですぜ!!!!」
後方にいたフェンリルがパタゴナを守るように前に来た。
牙をむけた。
リアと戦闘モードですよ。
ヤバイだろう!
これ以上の圧力はフェンリル族を刺激しちゃう。
直ぐにリアの形態を女の子にしないとな。
「おほほほ、ドリアード族のリアとわかったなら、私もおわかりかな。私も形態を人型にしてますのよ、お母さん?」
いやいや、もうフェンリルが圧力で噛みつきそうなのに、スイまで魔力出したらダメだろう。
俺は止めようとしたけど、間に合わない!
ああ、スイ、魔力を出すなってば!
「スイ!!」
「どうですか、私の魔力は感じてくれますか?」
「なななななななな、な、何これ、この魔力は? 異常なまでの暴力的な魔力。フェンリル族すらも圧倒して、吹き飛ばしそうになる魔力は? まさか、まさか魔竜か。この魔力は竜種、それも魔竜か!!!」
「大正解です、よくぞ当てました!」
当てました、てクイズかよ!
そんな余裕あるかと言ったら、もうないでしょ。
フェンリルが襲ってきそうだぞ。
スイもリアと同じく形態を人型にしている時は、魔力が極端に小さな魔力になる。
「パタゴナ、防御してください。魔竜です。魔竜がここにいた。精霊に魔竜。危険過ぎます!」
全10匹が前にきた。
もうリアとスイと全面的な争いにねる直前だ。
それにここは俺の農地だぞ。
やめてくれ、また農地を破壊するのは!
リアとの戦いで、農地ほめちゃくちゃになったのだ。
まだ修復したばかりなのです。
「あああ、パタゴナ。大丈夫です。リアとスイは戦う気はありませんから、フェンリルを落ち着かせて!」
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