表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

124/1066

『錬金124話 宝具は売れない』


「まるで生きているみたいだな剣が」


「私の血も吸われちゃう!」


「大丈夫だよ、竜の血は吸わないよ」


「どうして、わからないですよ!」


 魔竜の血を吸ったらどうなるかな。

 あまり考えたくないけど、覇者の剣が暴走するのは確実だ。

 それも暴走の度合いが大きいかもだ。


 手におえないくらいに暴走もあり得る。

 それはリアにも言える。

 危ないから、スイとリアは切って血を吸わせないのがいい。


「覇者の剣は、持ち主を狂わせるのです。人族が持ち主になれば人族を狂わせる。そして狂った覇者の剣を静かにさせる方法は、我々の生き血を吸うことなの。そう言う風に神が作った。だかれ我々は神に使える魔物フェンリルと呼ばれた。神殿に置いたのは、狂わせないためよ」


 狂ったアイテムを作る神も困ったものだな。

 なんでそんなの創ったのだ。

 宝具どころか、呪いのアイテムじゃないか。


 なるべく触れない方がいい。

 誰も触れないのがベストだ。

 触れたら、必ず誰かが不幸になる。

 良いことないし、俺は触れないぞ。


「お母さん。それでも、それでも、私はこの領地に残りたい! どうしても残りたいの! お願い!」


「ダメよ、モフルン。これはフェンリル族だけの問題じゃない。世界を変えてしまう話になる」


「お母さん!!」


「モフルン、大丈夫よ。私がお母さんに言う」


 リアがモフルンを抱きしめ、母親に向かって言った。


「放しなさい」


「いいえ、放しません。まだお母さんは私の質問に答えてません。私は質問しました、さっき、それはお母さんの所よりもここは安全なら、モフルンはここにいてもいいのですよね? そう私は聞いたの。それはこの領地は、魔族が来ても大丈夫だからですのよ」


「何を言ってるのかな。フェンリル族の族長である私よりも、ここが安全と言いたいの? 笑わせないでちょうだい。小娘一人で何かできるのかしら?」


 パタゴナはリアに言われて、おかしくなり笑った。

 リアが普通のそこらにいる女の子と思ったからだ。


 パタゴナの間違いは、リアがまだ精霊だと知らない点。

 見た目は普通の女の子だ。

 きっと農地で働く女の子くらいにしか思っていない。


 でも正体はリアから話すだろうね。


「お母さん、私のことをまだ知りませんか?」

下にある★★★★★から評価してもらえると嬉しいです(^^;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ