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『錬金123話 宝具は売れない』


「パタゴナ、私はリアと言います。今の話によると、魔族からモフルンを守る、と聞きました。もちろん、それはそうでしょう。フェンリル族は伝説の一族ですし、私もこんなにいっぱい見たのは初めてです。正直言って怖いくらいです。魔族が来るよりもね。あっ、怒らないでください。でもモフルンが危険にならないなら、この領地にいても安全ならば、お母さんも連れ戻す必要ないとなりますよね?」


 リアは母親に別のやり方もあるという意味で言った。

 たぶん、リアはモフルンが連れ戻されるのを防ぎたいのだ。


 それで何とかして、母親を説得させようとしている。

 俺も賛成だ。

 なんとかモフルンを連れ戻すのを防がないと、母親達は強引にでも連れ戻すかもだ。


 さすがにフェンリル一族が10匹もいたら、めちゃくちゃ危険だ。

 とんでもない強さであるのは、誰でもわかる。

 お仲間の牙がハンパないですから。


 連れ戻されて、モフルンとほ会えなくなるわけか。

 二度と会えないとはいかなくても、寂しいのは変わらないな。


 せっかく一緒に領地に住んで、楽しく暮らしてきた。

 日は浅いが、仲良くなれたのに、ここでお別れはキツイな。


 なんとか方法があるのかな、モフルンが残れる。


「私が連れ戻す以外に安全はないでしょう。それに宝具は大切な物なの。あなた方が思う以上に。宝具はアイテムであるのと同時に、私達でもあるの」


「フェンリルでもあると?」


「意味がわからないです!」


「剣がフェンリル?」


「そうよ、もともと覇者の剣は、神がお作りになったとされる。そこにはフェンリルもいたとされる。神は覇者の剣を作った時に、フェンリルの生き血を吸い取るように作りました」


「生き血を吸い取る?」


「怖い!!」


「吸血の宝具!!」


 なんだか不気味な剣だな。

 生き血とか、まるで吸血だしな。

 それが何なのかな、どうしてフェンリルの生き血を必要なのか。

 吸い取るのが剣に影響している造りなのかな。


「覇者の剣は、強力な強さを与えると言いましたよね、その結果、過去に人族が魔族を制圧した時代があったの。その時に活躍したのが覇者の剣もあったと伝わる。ただその後に、覇者の剣を持つ者が、世界を自由に自分の物にしだした。自分の欲望のまま、世界を。それで平和になったのに、以前よりも酷い世界になったの。それが覇者の剣の影響だとわかった。覇者の剣は強いのだけど、暴走していくのね。血を吸うと。魔族を大量に切った。切った時に魔族の血を吸い取った。大量の血を。魔族や人族の血を吸うと、覇者の剣は暴走しちゃうの。持っている者は気づかないけど、欲望を抑えきれなくなり、暴走した」


 なんて危険な剣。

 ヤバイでしょ。

 そんなの放置したら終わりだ。

 世界は終わってしまうな。

 

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