『錬金117話 モフルンの母親』
良くわからないけど、フェンリルは関係しているが、俺は関係なくないか。
そしたら俺は大丈夫だろうと思う、違うのか?
「魔族なら関係あるわよ。あれは人族嫌いな種族。フランツ様を見たら殺すでしょうし、または食われるかです」
「待て、魔族が来るのはヤバイな。俺の所には来ないようにしよう。モフルン、そうならないか?」
魔族とかは勇者に任せよう。
グラティアスがいるだろう。
彼に全ておまかせします俺。
「さあ、私は詳しくない。それと、母さん、魔族が来るとかの悪い冗談はよしてよ! ご主人様が本気にしちゃう」
「冗談ではない。本当に来ている、この領地の近くに。色々と情報を足で集めたから。たぶん近くまで来ていて、だからモフルンを取り戻すつもりで来た。そしたらあなたは、人族の錬金術士のフランツをご主人様とか、呼んでいて、さぁ、帰るのよ!」
確信ですね、もう。
なぜまた俺の領地に。
目的はモフルンとかなのか。
フェンリル族が目当てなのかな。
俺ではないのは間違いないと思う。
もうギルドも追放されて、のんびりと暮らす予定の男を、わざわざ魔族も殺しに来るとは思えないが。
「なせです? なぜここに魔族が、そしてモフルンが関係しているのもわかりませんね。そもそも魔族だってフェンリル族と戦えば、ただでは済まないでしょう。多くの犠牲者が出るのは確実ですよ。フェンリルの強さは伝説級。モフルンの強さを見たらわかりました。モフルン以外にも、10匹もいるのですから、いくら魔族でも勝ち目はない。それなのに、わざわざ来るて、変だな。死ににくるには、相当な理由があるはず。じゃないと割が合わないしね。そうですよ、パタゴナ」
フェンリル族がこんなにいっぱいいるのは、魔族が大群で来ても脅威だよね。
たぶん魔族が少し来たくらいでは、ボコボコにされて終わる。
それくらいフェンリル族は強い。
それなのに恐れているフシがあるのは疑問だな。
どうしてお母さんのパタゴナは恐れている。
理由はモフルンにあるみたいに感じるけど。
「ありますとも! ありますよ理由なら。あれっ、聞いないかな、娘からは何も、フェンリル族の過去の秘密は?」
「聞いてません」
「私も聞いてません」
「俺も知らんよ」
過去?
秘密、知らないし、モフルンは何も言ってない。
こっちも聞かないしな。
過去て言っても、人族や魔族とは、関わらない離れた所が好きで、ここら辺に移住していたとは聞いたが。
それくらいだな。
だから、人族の間でもフェンリル族を見た者はほとんどいない。
伝説的な魔物と呼ばれるのは、そこから来ているわけだ。
これはもう少し聞いてみたい。
買ったのは中古デスクトップパソコンです。




