『錬金108話 家に風呂を』
あまりに良い湯なので、ゆったりする。
うん、風呂は作って正解だった。
もっと早く作ってもいいくらいに。
汗も流して、さぁ、出ようかなと思った時だった。
部屋にスイが入って来た。
「ああっ、スイ!! 俺は出るから、その後にしなよ!」
なんとスイは裸のまま入ってきた。
湯気で見えにくいとはいえ、裸なのはわかる。
俺が入っていても気にしないみたいだ。
「大丈夫です、フランツ様なら。ご一緒に入りましょう!」
「ご主人様、私も入ります。背中でも洗って上げます。私の尻尾で、擦るといいですよ!」
尻尾を使い洗うとか、確かにスポンジの代わりにはなるが、どこで覚えたのか!
「私も入るよ。木の精霊はお湯には入らないけど、お風呂は気持ち良さそう!」
「わあああ、モフルンに、リアまで!!」
その後は3人の女の子と一緒に風呂タイムを満喫した。
あらためて、作って良かった。
お風呂から出て、みんな満足してくれ、俺も錬金術の効果に満足する。
世界には、ユニークスキルや魔法適正なと、凄いのがある。
若くして大人から期待されるユニークスキルもある。
勇者や賢者といった有名になるのを期待されたりする。
初めから魔力が膨大にあったり、ステータスが異常に高かったりする場合は、将来は有望な冒険者になっていく。
対して俺は違った。
適正されたのは錬金術師であった。
俺も外れスキルだなと言われて、がっくりときたものだ。
残念だねと、周りからも言われる。
あれほど、ショックなものはなかった。
冒険者になれない錬金術士。
静かに錬金するしかないと言われた。
錬金術士は、あまり人気はなくて、金も多くは望めないのが一般的だ。
低賃金な職種である。
どこの街にもいる、職人基質の職種だろう。
そのため、勇者パーティーに入れたのは嬉しかったものだ。
ラッキーだなと思われたものの、その後は悲惨だった。
パーティーでは、単なる雑用だし、悪口のはけ口だった。
悪く言うと、使い捨てという奴だ。
それが今は、スイ達と暮らせるまでになった。
自分の力、錬金術士の本来の力を発揮していると思う。
これが俺の錬金術の力なんだと。
お風呂は作った。
キッチンやフライパンも作った。
農地で農作物も作れる。
もうこれは単なる辺境の領地ではないよな。
十分に発展している領地になったと言えると思う。
その発展速度は早い。
もっと早く発展させていこうと思う。
異次元の早さで発展させて、街にしたい。
フランツ
種族 人族
年齢 17
職種 錬金術士
スキル
剣術F 物理攻撃耐性F 魔法攻撃耐性F 身体強化F 鑑定F 話術F 付与F アイテムボックスF 採掘F 採取F 狩猟F 飼育F 園芸F 栽培F 畜産F
装備
ミスリル剣 伝説級
ミスリル靴 伝説級
ミスリル鎧 伝説級
ミスリル小手 伝説級
ミスリル首飾り 伝説級
ミスリル指輪 伝説級
錬金術
錬金結界 伝説級
鉄打ち 伝説級
ミスリル壁 伝説級
鋼鉄爆破剣 伝説級
ミスリル農具 伝説級
ミスリルナイフ 伝説級
ミスリルフライパン 伝説級
スイ
種族 魔竜アイスドラゴン 伝説級
モフルン
種族 フェンリル族 伝説級
リア
種族 精霊ドリアード族 伝説級
ドリーン 女王
種族 精霊ドリアード族 伝説級 リアの母親
辺境の領地
フランツの家S
農地S
風呂B




