『錬金1063話 元魔王の力』
『錬金1063話 元魔王の力』
もの凄い数の槍が出てくる。
よく見ると土で出来ていた。
土から作り出す魔法らしい。
魔将娘パヒューナも黙っていない。
カウンターで攻撃を繰り出す。
「元魔王に闇を送る、ダークシャワー!」
元魔王ミラーに向かってシャワーのような攻撃が出る。
魔力量では元魔王は凄い量の魔力の持ち主と判明した。
今の土の槍で判明した。
しかしパヒューナも負けてなかった。
ダークシャワーは恐ろしい攻撃だった。
さすがに元魔王は回避を選ぶ。
まともに受けるのは危険と思ったのだ。
「パヒューナ、魔将娘か、前回はよくも牢獄にいれてくれた。今回はお返しします。私が勝ってストラマーベル、魔将娘、少女隊は牢獄に入れます」
「少女隊をどうやって倒したのかしら、少女隊は簡単には倒せません。この程度の土の槍では、倒せない。それにストラマーベル様の魔王軍もいたはず。どうやって倒したのかしら、それが謎です」
「あははははは、元魔王の私の実力。魔王とそうでない者の力の差だ。恐怖を知ることになるぞ」
「どうぞ、恐怖をください。魔将娘は恐怖には慣れています。だってストラマーベル様と一日中一緒にいますから。特別あなたに恐怖はしませんので、ダークシャワーです」
パヒューナと元魔王がやり合う。
魔将娘も強い。
だが少女隊が負けたのは、間違いない。
そこはストラマーベルも気にしていた。
まだ能力は隠している可能性もある。
元魔王の力も見て、この戦いの戦況がどうなるか。
その戦力の分析は必要です。
俺の中で勝手に分析してみる。
正確な分析ではないのは、あくまで俺の個人的な私見が入っている。
まずは俺たちの戦力は、
魔王ストラマーベル 魔族 魔王級
魔将娘
ビビ 魔族 Sランク
パヒューナ 魔族 Sランク
セルラ 魔族 Sランク
この程度は見積もるのは、決して嘘ではない。
魔将娘の戦力、魔力量、ステータスはSランクを超えていても不思議はない。
そうなると計測不能になる。
対して敵の戦力はというと、
魔人ゲート 魔族 Sランク
親衛隊 カナジョ 魔族 Aランク以上
親衛隊 タイセイ 魔族 Aランク以上
元魔王ミラー 魔族 魔王級
魔人ゲートと親衛隊の二人はもう何度も戦っているので、ある程度は俺の中で把握している。
弱くはない印象。
むしろ危険。
俺たちは死にかかったからだ。
今回はどういう展開かはまだ不明だ。
そして問題は元魔王ミラーだろう。
彼女はストラマーベルと同じくらい最低でも見積もる。
AランクとかBランクでは測れないだろう。
そのため魔王級としておく。
Sランク以上か軽く超えてきそうです。
「ストラマーベル、、、やってくれるよな。俺はお前に魔都を追い出されて、あげくには牢獄に入れた。屈辱感でいっぱいだ。牢獄に入れてやるよ。牢獄の気分を味合わせてやる」
「俺を牢獄にか、やってみろよ。逆にいれてやるからよ、魔霊闇剣!」
「グレート魔炎弾!」
一方では魔人ゲートと魔王ストラマーベルとが激突する。
魔王の剣にゲートは炎攻撃だ。
地上に降りると戦いは激化した。
他には魔将娘のビビとセルラも戦いに参戦。
俺とカエンは元魔王の方に行った。
俺は錬金術でミスリル剣を出す。
いつもの戦いだ。
元魔王ミラーに向かって剣を振るう。
「錬金術のフランツか。なんだその剣術は、そんな初級冒険者の剣術で元魔王の私が切れると思ったか!」
「当たれば切れるよ。俺の剣は特注だから」
簡単には当たらないけど、パヒューナとカエンもいるので、俺の剣も当たりやすいと思う。




