『錬金1061話 カエンの怒り』
『錬金1061話 カエンの怒り』
「どうだあああああ、思い出せたか!」
「うわああああ、この炎、ファイアブレス、まさか、そんなはずはない。私が知っている奴は、ファイアブレスの奴は魔竜。魔竜ファイアドラゴンだ。ファイアブレスは奴の攻撃スキルだった」
「なに~~ファイアドラゴン!」
「この女、カエンはファイアドラゴンなのか!」
ミラーは疑問に思う。
姿が違うが、ファイアブレスを受けて疑っているのだ。
するとゲートは驚く。
カエンを初めて見たからである。
ファイアドラゴンとは思ってなかったろう・
「そうよ、私はファイアドラゴンです」
「いいえ、姿が違う。以前に戦った時は、竜の姿をしていた。今は人族の姿ですが」
当然に疑問に思う。
理由は魔竜の習性にある。
それを元魔王ミラーは知らない。
「はい、人族に近い姿です、まあ尻尾はあるけど。でもこれは姿の形態を人族に近づけたからです。私は魔竜ですが、魔竜は戦って負けて、相手に精神的に屈服すると、その姿に近くなるのです。これは魔竜の習性。そして私はここにおられるフランツ、そうコメ神様に負けました。よってこの姿になり、名前もカエンとつけてもらった」
「知らんぞ!!」
「だって最近のことだもの。ミラーは知らない話です」
カエンが自分の変わった話をすると元魔王は、納得した。
「そうでしたか、あのファイアドラゴンでしたか、このファイアブレスの強さは変わってません。油断してたので、死ぬところでした。ですがカエンがファイアドラゴンなら、もう油断はしません。こちらも全力でいきます!」
元魔王ミラーがカエンと激突した。
戦い始まりである。
そのタイミングでストラマーベルがゲート達に向けて魔法だ。
「ゲート、お前は絶対に許さん、魔王の力を知れ、魔風消波!」
「うがああああああああ!」
「がああああああ、魔王!」
「これが、魔王かあああああ!」
ストラマーベルはゲート達に風の嵐をぶつける。
しかしその風圧が普通ではない。
部屋中に風が巻き起こる。
俺もなにかに掴まってないと立ってられない風の強さです。
やがて部屋の壁が耐えきれずに吹き飛ぶ。
「壁があああああ~~~」
「あわあああああ~~~~落ちる~~~」
「落ちるぞ~~~~~」
壁がぶっこ割れて落ちた。
部屋は外に筒抜けに。
外が丸見えです。




