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『錬金1058話 魔王と元魔王が会う』

『錬金1058話 魔王と元魔王が会う』


 ストラマーベルはミラーに向かって言う。

 少女隊の3人は動けないようにされているのを見て怒りが生まれたのだろう。

 そうなると元魔王のミラーにうかつには近寄れない。

 魔人ゲートよりも戦力は上と考えていい。

 ゲートと仲間も戦力は相当な能力ではあるから、ミラーは加わり強力な戦力となったのだ。

 それで少女隊と魔王軍は敗北した。


「ストラマーベルよ、敗北したのだよ。私が本気を出せばこんなものだ。魔王軍だろうが敗北させられるのだ」


「退け~~~、そこはストラマーベルの玉座だ、お前なんかの座る椅子ではない!」


「そうだあああ、退け~~」


「うるさい女だ。女を黙らせろ」


「お前こそ黙れ。そこは俺の椅子だ。そしてここは俺の魔王城だ」


「ストラマーベルの椅子は座り心地は最高だわ。良い椅子だわ」


「目的はなんだ」


「私の目的は一つ。コメ農地だ。魔都のコメ農地を燃やすとしてストラマーベルとトラブった。私は牢獄に入った。牢獄から出て、コメ農地を燃やしたさ、あははははははは。もう全部燃やした!」


 ミラーが自慢するように言った。

 もうすでにコメ農地を燃やしていたとバラした。

 勝ち誇った顔だ。


 ストラマーベルは怒りを抑えている風だ。


「それとフランツも来たのか。やっぱりな」


 ゲートが俺に言った。

 やっぱりてなんだよ。

 俺は会いたくはない。


「俺は会いたくはなかったが、ゲートが居るなら行くとした。お前には色々と迷惑されている。ゲートを倒しに来たんだよ」


「ほ~~俺を倒しにか。倒せるかな。魔王軍はミラーが倒したからな」


「あなたがフランツ。ゲートから話は聞いている。錬金術を使うとな。私の魔法と勝負できるか興味深い」


「ゲートと、まとめてやってやるよ」


「いいえ、ミラーをやるのは私です。コメ神様ではない」


 元魔王ミラーに言ったのはカエン。

 ここまで黙っていたが、言い出したのはミラーとの因縁か。


「コメ神様ですって? どこに」


「神様って、まさかフランツか?」


「あははははは、コメ神様だってよ~~~」


「ウケる~~~笑えます~~~」


 ゲートやカナジョは俺のことを笑う。

 コメ神様という呼び方にだ。


「笑うなああああああ! コメ神様を笑うなら、そこの女」


「なによ、誰だか知らないけどカナジョが相手になるわよ」

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