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『錬金1047話 魔人ゲート視点 魔王少女隊と激突』

『錬金1047話 魔人ゲート視点 魔王少女隊と激突』


「ゲート様に失礼だぞミラー。いくら元魔王と言っても、魔人ゲート様はストラマーベルの座を奪うお方なのです、カナジョが許しません。撤回しなさい」


「撤回しましょう。ストラマーベルと戦うなら、それは楽しみです。私もやります、その時は一緒に魔王の座から蹴り落としてやります」


「その話は後だ、今はこの状況が大事だ。もう後がないのだ。ゲート様が言ったのを答えてくれ」


 タイセイは冷静だった。

 カナジョはどちらかと言うと感情で語ってしまう。

 タイセイの質問にはミラーは、


「魔王の力を出します。これで状況は変わるだろう。まあ、魔王少女隊というのは思っていた以上の能力だったから、私の誤算。それでも私の宣言したとおりに計画は進める」


「狂っています」


「うん、マジで狂ってるなお前は」


「タイセイ、魔王の私に狂ってるなは誉め言葉ですので」


「褒めてない!」


 ミラーは計画に変更はないと言い切る。

 タイセイと同じく、マジかと言いたくなる。

 そこで魔物の軍勢は少女隊の指示に従い、一気に攻めよってきた。


「ふふふふ、魔都にいる魔物を集めた。数は千以上、または2千近い。戦力は圧倒的に上だ。逃げ場もないぞ、、、どうするゲートよ!」


「ストラマーベル様に逆らったのを後悔しなさい」


「ストラマーベル様には手紙を出した。ゲートは死刑になるな。残念ですね」


 少女隊のユファは一歩下がっている。

 俺たちには攻撃しないで見学ってところか。

 他のクルセーラとターニャもだ。

 余裕で戦況を見守っている感じだ。

 大軍団がミラーの直ぐ手前まで来た。

 2千近い軍団だ。

 俺をストラマーベルは死刑にするという。

 これは脅しではなく本気の忠告だろう。

 今までも普通に処刑してきたのは知っているから。

 俺の全身に震えが来た。

 処刑されるか、大軍団に打ち勝てるかの、二つに一つだ。


「我が魔王の力に屈するがいい。魔都の台地よ、私に力を貸せ、土魔法、土兵魔術ゴーレムよ、土から作られよ!!」


 ミラーは大軍団を前にして土魔法を詠唱。

 いくら魔法でも、魔王の魔法でこの状況を変えるのは無理がある。

 地面がグラグラと揺らいだ。

 土魔法による効果は土から何か仕掛けたようだ。

 この時点ではまだ何か判明はしてないが、土を利用するのは確実だ。


「ゲート様、土から何やら出てきますよ、魔物のような形をしてます!」


「魔物です、土の魔物だ。ミラーは土からゴーレムを作れるようだ」


 ゴーレムは、生命体ではないのに、まるで生きているように動かせる。

 能力は術者の魔力によるという。

 ミラーの魔力なので、一体の土のゴーレムでもかなり強いのは想像できる。

 ゴーレムを作れるのは決して珍しいことではない。

 魔術士にはゴーレムを作れる使いては存在する。

 しかしこの状況を変えられるのかは。

 これは。

 なんだこの数は!


「なんだこの数は、もの凄い数のゴーレムが現れたぞ、5体や10体ではない!」


「魔物と激突した! ゴーレムは強い! 魔都の魔物にも負けてないです!」


「あははははははは、見たか、これが魔王の魔法だ。北の魔王になった力を見せてやれ、さああああああゴーレムよ魔物を駆逐してやれえええええ」

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