『錬金1046話 魔人ゲート視点 魔王少女隊と激突』
『錬金1046話 魔人ゲート視点 魔王少女隊と激突』
カナジョが声をあげる。
魔王城に迫ってきた軍団。
ずんずんと来ていた。
足音が地面を振るわせる感触がある。
「ふふふふ、ゲート、もう終わりよ、ここは魔王城がある魔都。魔物が腐るほどいるのは、あなたもわかっているでしょう。魔物を私が呼びました。来なさい、魔物よ。ここにいる裏切り者のゲートと元魔王ミラーを倒しなさい!!!」
少女隊のユファが魔物の軍団に叫ぶ。
軍団は魔王城付近で停止した。
見た感じは見たことのあるのもいる。
巨人系の魔物もいるし、四足歩行の魔物もいる。
牙を出して食いつきたがっているな。
さらにゴースト系のもいれば、アンデッド系の魔物もゴロゴロ来ていた。
「おおおおおおおお!」
「おおおおおおおおおお!」
魔物はどれだけいるか。
ユファに言葉に叫び返した。
「いいかああああ、倒した者にはストラマーベル様から褒められるのを約束する!」
「おおおおおおおおおお!」
ストラマーベルに忠誠ば魔物には最高の栄誉ってわけか。
魔王に褒められることは一生あるかないかだろう。
魔物の精神が湧きたった。
「ゲート様、魔物の魔力が急激に上昇しました。数は、、、何百では済まないでしょう。千、二千くらいはいそうです」
「2千か、魔都だからな」
カナジョが2千と答えた。
俺もざっくりとだが2千くらいはいるなと思う。
魔都だけでももっと魔物はいるだろう。
魔族も参加しているはずだ。
「どうしますか、ゲート様。やっぱり逃げていたらよかったと思うけど、、、今さらですが」
「ミラー、敵の数は2千はいそうだぞ。どのままでは分が悪い。少女隊もいて、魔王軍だ。やはり作戦変更して、魔都から逃げればいい。その方が現実的でいいだろう」
俺はミラーに作戦の修正を求める。
当然だろう。
このまま突っ込んできた魔物と戦いながら、少女隊とも戦うのはキツイよな。
タイセイも不安になっているしだ。
こちらの不利は明らかになった。
後はミラーがどう考えているかを知りたい。
戦力的に不利なのを、どうとらえているかだ。
ミラーはユファとの戦いはいったん停止させて俺の方を見た。
慌てた様子はないのは魔王の余裕か。
魔王でもこれは苦しいだろう。
「現実的とはゲートも、ずいぶんと弱気ですこと。2千の魔族と魔物だ攻めてきて、怯えているのですか。それなら、あなたは魔王級の強さをまだ知らないに等しい」




