『錬金1045話 魔人ゲート視点 魔王少女隊と激突』
『錬金1045話 魔人ゲート視点 魔王少女隊と激突』
ストラマーベルに指揮官代理を任せられただけはあると実感。
カナジョとタイセイも実感しているだろう。
ミラーと少女隊ユファとの戦いも激戦中。
「魔王ミラー、あなたを少女隊にしてあげてもいいのよ」
「おバカさん。私が少女隊に入るわけないです。むしろユファこそ私の反コメ同盟の会員にしてあげます」
「同盟とか興味ありません。お断りします」
「残念です。じゃあ死ぬしかないですね」
魔王ミラーの攻撃も計り知れない強さだった。
簡単には魔都は制圧できない。
俺は魔都から脱出できたらいいと考えていても、ミラーは魔都の制圧を望んでいる。
できるのか。
やはり無謀だったか。
元魔王の力を過信したか。
このままでは厳しいと戦況が語っている。
「ゲート、降参しなさい」
「するかよ」
「命は助けますよ」
「少女隊の言うことを信じるかよ」
「ええええ~私ってそんなに信頼ない?」
「魔都の指揮官代理だろ。そんな魔族を誰が信じるよ」
「いやいや、ゲートには言われたくないわ、マジで言われたくない。ショックだわ」
そういいつつも俺を殺しにきている。
俺は防御しつつ会話する。
「あ互いに魔族だ。誰からも信じられないのだ」
「でも言っておくけど、ゲート程度では魔王にはなれません。あなたは器ではないです。それは言っておきます」
「うるせえ! グレート魔炎弾!」
「デススペルです!」
俺もクルセーラとは一進一退か。
いや、クルセーラが本気を出しているのかは、わからないが。
ストラマーベルと俺を比べて俺は魔王の器ではないという。
ムカつく女だ。
ストラマーベルの側近に言われると、余計にムカつく。
俺はクルセーラに果敢に攻撃。
お互いに傷は追っている。
致命傷まではいかない。
このレベルの戦いでは、一瞬のミスが死を招く。
どちらもノーミスだ。
ミスったら終わりだ。
確実に死ぬ。
魔王城を前に大バトルが繰り広げられる。
俺が恐れているのは少女隊だけではない。
魔王軍の数だ。
それが現実になりそうだ。
ここは魔都のど真ん中にある。
魔王軍に囲まれて逃げるのは、もう不可能になる。
カナジョが見て、
「ゲート様、遂に来ました。あれを見てください」
「魔王軍だな、魔物もいっぱいだ」




