『錬金1041話 魔人ゲート視点 牢獄から出る』
『錬金1041話 魔人ゲート視点 牢獄から出る』
魔都に近くに来たところで、やっと現れた。
俺が一番厄介に思っていた奴らだ。
こいつらがいるから、俺は牢獄に居たのだ。
魔王少女隊。
3人の女が立っている。
「ゲート、、誰かいるわね、こっちを見てます。あ、、でも牢獄入る前に見たかも」
「ミラーは知らないか、あの3人はストラマーベルの幹部だ。女3人で魔王少女隊だ」
「少女隊、、、」
「ゲート! どうやって牢獄の外に出た! 牢獄の警備が殺されているではないか」
「脱走したんだ。警備は死んでもらった」
ユファが言ってきた。
「それにそこにいる女はミラー。北の元魔王だな。一緒に出たのは私としては失態です。ストラマーベル様に怒られます、しかも何か燃えてますね、、、、コメ農地ですか」
「正解!」
「まさかコメ農業を燃やしたのか」
「正解!」
「正解じゃない!」
クルセーラが言った。
クルセーラも少女隊。
俺とミラーを前にしても、まったく怖がらないのはさすがか。
でもコメ農地を燃やしたのを知ると、態度は変わるな。
あれはストラマーベルが大事にしていた農地なのだろうことは、今の会話で伝わった。
ミラーに怒りを覚える。
怒りで爆発するはずだ。
「私がこの魔都に来たのは少女隊も知ってますね、なんとなく顔は覚えているもの。私が牢獄に入る前に」
「覚えてますとも、忘れるわけない。我ら少女隊はストラマーベル様と一緒にあなたを牢獄に入れたのですから。コメ農地を燃やそうとしたから。頭が狂っている魔王。乱女魔王とはよく言ったものです。まさに狂ってます。でももう好きにはなせない。ストラマーベル様は今は魔王城にはいないので、伝書させました」
「なに! 伝書」
「伝書てことは、、、ストラマーベルは脱走をしるってことです、不味いとカナジョ思う!」
「カナジョもいたのね。この裏切り女のカナジョ。ストラマーベル様の強さはあなたも知っているでしょう」
「知っているよ。私だって元はストラマーベルの所にいたんだもの」
「じゃあ知ってて脱走したのね。脱走したらどうなるか、、、わかってますねカナジョ、それにえ~~~~とだれだっけ、そこの男は」
「タイセイだ! 俺を忘れるな! なんでカナジョは覚えてて俺は忘れる!」
「そうでしたタイヘイでした」
「タイセイだ!」
「まあどっちでもいい。もう一度牢獄には戻ってもらいます。現在は魔都の指揮官代理をつとめております、魔王少女隊が強引にでも戻します」




