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『錬金104話 新たなる婚約』

『錬金104話 新たなる婚約』



 ちょっと待てよ。

 モフルンが言ったのは、俺が聞き間違いだよな。

 今の耳に届いたのは、確かに婚約者に立候補とか聞えたが。


 それはないよな。


「えっと、モフルン。もしかしてあなたもフランツ様の嫁になりたいの?」


「悪いか」


「いや、悪くはないけど」


「じゃあ3人と婚約するの。フランツいい?」


「いや、俺は3人と婚約したら、大変な毎日にならないかな。大丈夫か不安になる」


「大丈夫よ。領地を街に発展させましょう。フランツ様の国を作るのです。私も協力します」


「精霊のリアもご協力します。山の作物も自由に使えるよう、母には言っておきます」


「ありがとう」


「ご主人様、山に行くときは、私が走りますので」


「頼むよ」


 先の話をしているけど、ちょっと不安。

 そもそも俺は女の扱いに慣れていないのだ。


 それを理解して欲しい。

 でも、そう言ったところで、彼女達の考えは変わらない気もする。


 まあ、スローライフすると言ったのは俺だ。

 城でも作り、ゆったりと3人と暮らすのもいいものだ。

 邪魔者さえいなければいい。


 平和な生活を望んでいます。

 グラティアスとかの余計なのとは関わりたくないし、会いたくもない。


 グラティアスとか、面倒くさいだけだ。

 この偉大な錬金術士の術を、スローライフに使うのだ。

 別に構わないよね。


 ちょっと前の俺は違う考えだった。

 国に貢献したくて、魔物も結界魔法していたし。

 グラティアスの命令に従い、行動していた。


 嫌なこともあった。

 グラティアスやミーシャからは、嫌がらせみたいに言われた。


 フィーネルも冷たかった。

 でも俺は頑張って、グラティアスのパーティーのため、冒険者ギルドのために働いた。


 そうして生きてきた。

 今は錬金術士の能力を、俺の為に使うと決めた。

 この領地を自分の好きなように開拓すると。

 グラティアスに何を言われても関係なくて、自分の考えで、開拓したい。


 彼女らは俺の考えを受け入れてくれる。

 それなら俺も彼女達に答えたい。

 また農作物を収穫したりと仕事をしよう。

 忙しいぞ。


 母親の女王が来た日は終わり。

 ご飯も食べた。

 リアは母親と意見が食い違いはあったものの、元気に食べてくれる。

 美味しいと笑みもあったので、安心。

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