『錬金1039話 魔人ゲート視点 牢獄から出る』
『錬金1039話 魔人ゲート視点 牢獄から出る』
牢獄から出るとして直ぐに出れるわけはない。
警備はいる。
そいつらは邪魔だ。
「外に出るぞ」
通路に出ると、
「ああああ、ゲートが外に出ているぞ。どうやって出てきた! 捕らえろ」
「さっそく警備が来ました。カナジョに任せて」
「頼む」
カナジョが警備の魔族を相手にした。
任せておけば大丈夫だ。
楽に牢獄の外に出れた。
ここは魔都の中。
魔王城も直ぐ近くだ。
魔王城は少女隊が現在はいるだろう。
「ゲート様、警備は潰しておきました」
「ありがとう、カナジョ」
「外に出た。私の思想をわからせてやろう」
「魔都の農地を燃やすのだろう。農地に移動だな」
「移動しましょう。牢獄に異常があったのはバレる。そうなったら、魔王城には魔王少女隊がいる。少女隊が始動して俺たちを探す。早めに行動するのがいい」
ミラーの目的である農地に行く。
コメ農地は広大だと聞く。
そもそも魔都の農地は広大である。
魔都にいる魔族の胃袋を満たしているので。
ただ農地の場所は魔王城からは近い場所だった。
「魔都の農地は広いな。ストラマーベルが作ったのだろう」
「魔族が食うからな。人族よりも食欲が多いのが魔族だ」
「どれがコメ農地だか探すのが大変だ」
「カナジョもわからないです。みんな同じに見える」
農地ではいろんな農地があって迷った。
ストラマーベルはグルメだから魔王としてどうなんだ。
適当にみているとコメ農地を発見した。
ミラーが探していた農地だ。
「ありましたコメ農地だ。ふふふ、ストラマーベルめ、やっぱりまだコメ農地を持ってやがった。あれだけやめろと言ってあったのにだ。でも今日でそれも終わりだ。反コメ同盟のミラーの手で終わらせる!」
「本気でやるのか」
「コメがもったいないなあ、カナジョはコメ食べるけどなあ」
「もったいない言うな。コメは敵と思え」
「食べ物やし」
「敵とか考えたことない」
「今日から思え、カナジョとタイセイは反コメ同盟の会員にしてやったのだからな」
「誰が会員ですか!」
「俺は会員じゃないぞ!」
「会員だ」
「ならば脱退する!」
「いいから早く燃やしてくれ。魔王軍が来る」
ミラーとカナジョ、タイセイが言い合っていたので注意した。




