表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

103/1066

『錬金103話 リアと婚約』

『錬金103話 リアと婚約』



「国を作る。平和な国を。凄いです。フランツの考えは。国を作ったら、フランツは国王でしょ、私は王妃になる」


 えっ、確かにそうなるな。

 俺はそこまで考えていなかった。

 リアを王妃にするか、悪くはないが、まだ先の話だろうけど。


「あの〜、私も王妃になりたいかな。フランツ様の嫁に、どう?」


「えええっ、ちょっとスイ。スイも俺と婚約したいのかい。普通は婚約者ってのは一人だろうからな。困ったな」


 いきなりスイが婚約者にと自分をすすめてきて困る。

 俺の経験では婚約したことないのだ。


 それがいきなり一日で二人も婚約したいとか、慣れていないから。


「別に決まりはないと思う。婚約者が一人しかできないとか。フランツ様が決めたらいいのよ」


 決めたらいい?

 俺が決めるのか、ちょっと意味がわからないな。

 国には法律がある。

 日本にも法律があった。

 どこの国にも法律があり、国民はその法律にのっとり生活していて、法律に守られもいる。


「俺が決めるとは?」


「もし、どこかの国に属するなら婚約者はひとりかも。でもね、今はフランツ様の領地は、ターバンド国に属している。ターバンド国の法律に属するわけね。フランツ様がターバンド国から将来的に独立して国を作れば、法律はフランツ様が作ればいい。何人でも婚約できるとね!」


 まさか!

 そんな抜け道あったか!

 俺は気づかなかったけど、確かにスイに言われて、不可能でないと思った。


 今の話からスイは完全に俺と婚約する気に聞えたぞ。

 本気なのかな。

 国を作ると、法律もオレが作れるのかもな。


 まあ、あまりやり過ぎた法律は、国民から嫌われるだろうけどね。

 リアとスイと結婚するのは嫌ではないのは確かだ。


「スイ、凄い考えだな。確かに国を作れば、法律は作れるものな。俺が国王になり、嫁は何人でも作れるとしたら問題ないわけか」


「そうです!」


「あら、スイと私はライバルね」


「お待ちを二人とも。勝手にご主人様と婚約者とか決めるのは、お待ちなさい」


 リアとスイで話が盛り上がると、モフルンが止めにきた。

 さすがにフェンリル族だ。

 婚約者とか浮かれているのを止めに入ったのだろう。


 そこらへんは、誰にも近寄らない、誰にもなつかない、人狼のモフルンならではだ。


「わ、わ、私も婚約者に立候補する!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ