『錬金1029話 クリームパスタを食べる』
『錬金1029話 クリームパスタを食べる』
笑顔で話すビビとパヒューナ。
でも話している内容は恐ろしいですから!
魔族には普通の会話でも、魔族以外には恐怖ですので。
ここのコーヒーを飲めるのは嬉しいですね。
「フェンリル族だって飲めるもん」
「ああ、お母さんもコーヒー派か」
「いいえ、ビール派だ」
「偉そうにいうな!」
「女王だからビールに決まっている。女王だからな」
「意味がわかりません!」
「女王だからとか、関係ない!」
モフルンの母の女王はコーヒーは飲めた。
でも魔王と同じでビール派だった。
聞かなくてもわかった。
もう好きにしてくれといいたい。
「町長に聞きたい。谷で会ったウルフキラーを持った者らは、現在はどうしたかな、この町には来なかったのだろ」
「ええ、ウルフキラーは3賢者です。それらは東の国に帰ったらしいとのこと。他にも勇者パーティーもです。町には来なかった。来ても面倒ですから、来なくていい」
「そうね。東のジャカラン国に帰ったか。あそこの国王は絶対に信じてはいけないよ。信用できない国王だ。我らは痛いめにあった」
「信じませんよ。まあ会うことまないし、会いたくもない。ただジャカラン国が町に攻めてきたら、俺は全力で戦いますから」
「町長がいれば安心だ」
女王はウルフキラーを気にしていた。
当然だよな、あれだけ被害を受けたのだし。
犠牲者がいなかったのは良かった。
フェンリル族の生命力の強さがあったからだ。
他の種族なら死んでいるケガをしていた。
女王は言ってないが、恨みはあるはず。
言わないだけで、3賢者を殺る気持ちが感じられた。
いつか復讐したいという気持ちだ。
食堂での食事は楽しめた。
とても美味しかったと3姉妹には言っておいた。
日本で食べた料理もこの世界にはあるので不満よりも楽しみです。
時間がある時は馬車を作ります。
一台完成した馬車は商人にあげたのでなくなった。
馬車のルートが出来るまでには数台は作っておこう。
もう作り方はわかっている。
一度作れば同じやり方で量産できるのが錬金術のいいところ。
ミスリルの素材、ミスリルネジ、ミスリルドライバー、ミスリルハンマーなどを倉庫から必要なだけ取る。
錬金術で馬車を作れるとは思っていなかったな。
やれば作れるものだった。




