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『錬金1016話 タップ視点 ヤニス国王に報告』

『錬金1016話 タップ視点 ヤニス国王に報告』


 軍師は元は強かった。

 年も俺よりも上だ。

 現役時代は最強に近かったらしいとの噂。

 それだけに迫力がある。

 勇者パーティーですら、逆らえない立場の人だ。


「気持ちいいとかバカだああ、お前はバカだあああああ~~~」


「すみません」


「ルーリンだけでなくタップもか」


「一緒でした」


 えええ、それ言う?

 ルーリンよ、それも言うか。

 そこは黙っているべき話だろ。


「一緒とは何かな。大浴場に入浴した。ルーリンとタップは。それぞれ別に入ったのだろ」


「いいえ、国王様違います。タップと一緒です。大浴場は男性女性が一緒に入る混浴風呂でした」


 あちゃ~言ったか。

 国王は俺を見ている。

 いや、俺は何も見てませんよ!

 ルーリンの体は見てません。

 それに湯気があって顔しか見えなかったですから。


「見たのか」


「何をでしょう、あはは」


「決まっている、ルーリンの、だ」


「いやいや、何も見てません! ルーリンのデカい胸とか見てないです!」


「見たんじゃないか!」


「デカいのか?」


 軍師は俺に質問する。


「軍師その質問はどうかと思いますが」


「こ、こ、こ、これは重要な質問だ」


「はい、湯気ではっきりとは見えなかったですが、かなり大きいかと」


「なるほど」


「おい、タップいい加減にしろ」


「痛~~~い」


 ルーリンの平手が飛んできた。

 俺は軍師に言われたから仕方なく答えたのだ。

 もっといえばルーリンがこの話を黙っていたら良かったのだ。

 でもルーリンは俺に怒っている。

 軍師と国王はなぜか俺を怪しんでいた。

 普段は防具や服を着ているので、わからないが、脱ぐと凄い体なのだった。

 たぶんそれを想像させてしまった。


「けしからんぞ、タップ。懲罰刑だな」


「懲罰ですか、それは勘弁してください国王」


「だめだ、お前はギルトマスターとして放棄して楽しんだのだ」


「あれ、もしかして軍師も見たかったですか」


「バッカもん、私はルーリンのをみたいとか、ない!」


 何かルーリンを見て言う。

 俺をうらやんだのか。

 大浴場はいい湯だったのかな。

 凄く体の調子がいいような気もするな。

 湯の効果なのか。

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