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『錬金1013話 タップ視点 ヤニス国王に報告』

『錬金1013話 タップ視点 ヤニス国王に報告』


「タップよ、私に話があると?」


「はい、あります、ヤニス国王様」


 俺はフランツの町から王都に帰った。

 ルーリンも一緒だ。

 隣にいる。

 二人で国王に報告があったからと伝えた。

 ああ~言いにくいけどなあ。

 でも報告しないわけにはいかん。

 俺はギルトマスターだもんな。

 黙っているのはヤバいから。

 

 国王には俺が話した。

 王都からアイスドラゴンに飛ばされたこと。

 辺境の領地付近まで飛んだこと。

 近くにフランツの町があり、町の様子を見学したのを話した。

 国王と軍師は驚いて椅子から落ちそうだった。

 国王は俺に、


「フランツの町と言ったな。村ではなかったぁ?」


「それが村から人口が増えたから、勝手に町に昇格させたと言ってました」


「そんなの認めるか。私の国王の管轄だぞ」


「国王様の権限も無視かフランツは!」


 軍師も怒鳴る。

 俺に怒鳴るなよな。

 怖いな。

 

「無視です」


「それで町になった。町の様子は見たのか、どんな状況だったか知りたい。きっとフランツは町にして私の王都を攻めようとしていたのだろう。戦力をため込んで、武器も生産しているのと思うぞ」


「いいえ、それが武器などは生産してません」


「武器は生産してないなら、防具は、他にもあるだろう、国を滅ばすためのものが」


「いいえ、それらしき物はありませんでした」


 武器はなかったよな。

 国王は完全に町を戦力と見ているんで、話にくいなあああ~。

 どうやって説明すんだよお~~。

 楽しんで見学させられたなんて、言える雰囲気じゃないなあ~。

 ううう、言いにくいっす。


「じゃあ他に何があったか全部話せ。ギルトマスターとしての責任だぞ」


「それが、町を見たのですが、見たのは農地でした」


「農地?」


「元は辺境の領地だった土地。そこに農作物が育つはずない。国王様をバカにしているのか?」


「見たのはあり得ない農地でした。荒れ地だった場所に、一面にコメやコムギ、キャベツ、ジャガイモ農地などありました。はっきりと見ましたから嘘ではないです、フランツは錬金術で荒れ地を農地に変えたとか」


「どういうことか。錬金術で、もっと理解出来ない。錬金術で農業なんて過去にも聞いたことがない。あの領地は長年、国でも使い道のない土地だった。雑草も生えない。それが農地になったと、何かしたとしか考えられない」


 国王に対する暴言扱いされた。

 俺が怒られるのかよ~~。

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