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『錬金1012話 勇者視点 ランガ国王に報告』

『錬金1012話 勇者視点 ランガ国王に報告』


 グラーが喜ぶ国王に言う。

 国王は何か問題があるかと言う顔だ。


「問題? もう覇者の剣は手に入ったのだ。まだ問題があるか」


「はい、辺境の谷からの帰りの話です。東の大陸の町で宿泊するとしました。そこで魔王アサマノキングと遭遇したのです。アサマノキングは俺たちが来るのを待っていたとも考えられます」


 魔王の話だった。

 魔王、アサマノキングの名前には国王も笑いは止まった。

 周囲の人も動きは止まる。

 魔王の名前は共通だ。

 恐怖の象徴として。


「魔王! アサマノキング現れたのか! ずっと潜んでいたが、王都の近くにいたのだな」


「王都から近い町でした。よっていつアサマノキングが王都に攻めてきても不思議はないです。しかもアサマノキングはフランツを知ってました。フランツとすでに戦っていたのです。ファイアドラゴンが王都にいるのは知っていたと思いますが、現在はいなくなった。西のフランツの所にいます。それをどこからか聞いたのも考えていいかと」


「ファイアドラゴンは邪魔者だった。だがあの魔竜のおかげでアサマノキングが来なかったのもある。もし聞いていたら、チャンスとみるだろう。ふふふっふふふしかし恐れることはない。こちらには神級の剣が二つもある。ウルフキラーと覇者の剣だ。二つもある国は我が国しかない。アサマノキングに怯える必要はないのだ。逆に来たら殺すチャンスだあ」


「やりましょう」


「グラーよ頼むぞ」


「三賢者と勇者パーティーよ、魔王を討て!」


 国王と幹部の連中に激励される。

 魔王を討伐しろと。

 簡単に言うな。

 相手は魔王だぞ。

 いくら覇者の剣があっても勝てる保証はないのに、腹立つな。

 ただ俺に対する大いなる期待感はある。

 これだよな、最強の俺があるべき姿だ。

 これこそ俺の姿だ。

 フランツが俺に錬金術で何かしたのだ!

 あいつが俺を弱くしたにちがいない。

 魔王アサマノキングを討伐する。

 その次はフランツだぞ。

 待ってろよ!

 ランガ国王への報告は終わった。

 俺は特別待遇を受けそうだ。

 国王から、


「勇者パーティーには特別に待遇を用意してある。今後は我が国に滞在するのはいいな」


「はい」


「王都に上級の住居を用意してある。貴族が住む地域だ。そこに住みなさい。むろん、家賃は取らない、自由に住める。報酬も毎月グラティアスとミーシャとフィーネルには支払う。その契約をする」


「ありがとうございます、契約します」

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